プロジェクト概要

プロジェクト名

(和)鉱業開発計画策定プロジェクト
(英)Project on Mineral Resources Development Plan in Bhutan

対象国名

ブータン

署名日(実施合意)

2019年3月28日

プロジェクトサイト

ブータン国全国

協力期間

2019年10月21日から2021年2月21日

相手国機関名

(和)経済省鉱山局
(英)Department of Geology & Mines, Ministry of Economic Affairs

背景

ヒマラヤ山脈に位置するブータン国は複雑な地質構造を有するが、一部の地域を除き詳細にマップ等の基本地理的情報が不足していることから、国内に存在する鉱山資源について計画的な開発ができていない。
ブータン政府は2013年7月に就任したドブゲイ前首相の経済政策において、水力発電、農業、観光、中小企業、鉱業を「5つの宝石(Five Jewels)と位置付けており、鉱業セクターにおいて評価分析、適切な計画立案、キャパシティビルディング、資源リソースの効果的な管理等が必要であると認識されている。しかしながら、同分野の関連行政機関の能力と経験の不足により、既存の鉱業関連規則は十分な効果を発揮しておらず、杜撰な採掘や非経済的な運営、環境への不配慮等の課題が存在している。
こうした背景から、ブータン政府は日本政府に対して技術支援を要請し、ブータン国内の資源分布や開発に係る課題をまとめた開発計画を策定することとし、2019年10月に本プロジェクトを開始した。

目標

上位目標

ブータン国の鉱物資源開発が適切な開発計画に沿って行われる。

プロジェクト目標

鉱業開発計画が策定されるとともに、経済省鉱山局における人材の能力が向上する。

成果

成果1:鉱業開発計画が策定される。
成果2:鉱業開発計画が策定されるための政府関係者の能力が向上する。
成果3:ブータンの資源賦存状況を整理し、資源の開発可能性を分析する。

活動

・世界の資源需給、開発動向を整理する。
・ブータンの資源賦存状況、関連法規、経済産業状況、技術レベル情報を整理する。
・世界の鉱業・鉱物市場動向を基に現状の課題を分析、コメントを加える。
・ブータン国の鉱物資源の開発計画を作成する。
・SEA(Strategic Environmental Assessment)を実施する。
・ブータン政府関係者と共に調査・解析を行うことで、先方に情報収集・解析手法が共有される。
・セミナー等の実施により、先方政府関係者に情報共有が行われる。

投入

日本側投入

・専門家派遣:鉱業開発/経済分析、鉱山環境/環境社会配慮、地質調査、環境社会配慮
・能力開発:OJT、セミナー等の実施
・プロジェクトの実施に必要な経費

相手国側投入

・カウンターパートの配置
・プロジェクト用執務室の提供
・プロジェクト実施に必要な機材等の提供
・利用可能なデータ、情報
・ローカルコスト負担