供与機材、すべて到着

2022年8月10日

8月5日(金)、午後6時過ぎ、ShopBot社の大型CNCルーターがプロジェクトサイトに搬入されました。木材を切削し、家具を作ったりするのに利用されます。これで、プロジェクトで調達予定だったすべての供与機材の納入がようやく完了しました。

同時に、輸送を行った調達業者の手配で、インドから4人のエンジニアもファブラボCSTに到着しました。彼らは、すでに届いていたTrotec社製レーザー加工機も含めて、大型機械の組立作業を翌6日(土)から開始しました。調達業者からも代表者1人が現地入りし、プロジェクト側の竹村真郷短期専門家や科学技術単科大学(CST)のテンジン・ドルジ技師とともに、到着した供与機材の検査を行いました。

8月7日(日)午後には、プロジェクトのカウンターパートが集められ、インドのRoland社から派遣されたエンジニアにより、同社製小型CNCミリングマシンの操作説明会が行われました。翌8日(月)には、先にセットアップが完了したレーザー加工機について、同様に操作説明会が行われました。レーザー加工は比較的早く加工プロセスを終えることができます。説明会参加者は、自分で操作をして好きな画像のレーザー刻印を試みるなどの試行に、時間をさくことができました。

そして、8月9日(火)には、大型CNCルーターの組立てと動作確認も完了し、先の2つの機材と同様、操作説明会が開かれました。機械の説明はインド人エンジニアが行いましたが、制御プログラムの操作は、7月に無事「ファブ・アカデミー」を修了したテンジン・ドルジ技師が務め、加工プロセス全体の説明を行いました。

機材の操作説明がひと通り終了し、竹村専門家も、調達業者の手配したエンジニアも、全員が帰国の途につきました。今後は、8月25日と決まったファブラボCSTの開所式に向け、カウンターパートの多くが自分でデータを作って実際に機械を操作して形にする体験を積む、操作習熟の作業が待っています。

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8月5日夕刻、最後の機材、大型CNCが無事到着(写真/山田浩司)

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ファブラボCSTの木材加工スペースに運び込まれた機材(写真/山田浩司)

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組立作業が進む大型CNC(写真/山田浩司)

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組立作業と並行し、小型CNCの操作説明が日曜日からスタート(写真/山田浩司)

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レーザー加工機の操作説明を聴くカウンターパート(写真/Leki Tshering)

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カウンターパートが自分で試みたレーザー刻印の一部(写真/山田浩司)

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大型CNCの制御プログラムを操作するテンジン技師(写真/山田浩司)

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大型CNCの操作全体を参加者に説明するテンジン技師(写真/山田浩司)