プロジェクト対象地域の紹介

2016年8月11日

今回はPRODIBASの対象地域であるポトシ県を紹介します。
ボリビアには9つの県があり、気候的特徴から、以下の3つの地域に分類されています。

高原地帯(アルティプラーノ):アンデス山脈を中心とした標高3,000メートル以上の年中寒冷な高原地帯。国土の約28%を占める。
渓谷地帯(バジェ):アルティプラーノとリャノの間に位置し、台地や複雑に入り組んだ渓谷地帯から成るアンデス東麓の渓谷地帯。国土の約13%を占める。
東部平原地帯(リャノ):アマゾンの高温多湿な熱帯地域で熱帯雨林が広がる北側と乾燥している南側とに分かれる。国土の約59%を占める。

この中でポトシ県は、高原地帯(アルティプラーノ)の南部に位置し、チリとアルゼンチンと国境を接しています。

【画像】ボリビアの県・地域区分(赤枠がポトシ県)

PRODIBASはポトシ県の南西部11市の中で5市を直接の対象としています。

【画像】ポトシ県におけるプロジェクト対象地域

2012年国勢調査によると、ポトシ県南西部の人口は約8万3千人(県人口は約82万人)、人口密度は1.1人/平方キロメートル(県平均は6.97人/平方キロメートル)と人口希薄です。鉱物資源やウユニ塩湖などの観光資源に恵まれていますが、標高が高く降雨が少ない気候条件、遠隔・人口希薄な立地条件などにより社会経済開発が遅れ、ボリビアの最貧県であるポトシ県のなかでも特に貧困率の高い地域です(極貧発生率は全国が44.4%、ポトシ県が66.7%、ポトシ県南西部は78.6%)。

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ウユニ塩湖

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ポトシ銀山

このような状況の下、基礎インフラ整備を進める上で必要なポトシ県庁および市役所の行政能力等の強化を通じて、地域住民の生活向上及び産業振興を図ることを目的に、PRODIBAS「ポトシ県南西部基礎インフラ整備促進プロジェクト」が2015年10月から始まりました。

プロジェクトの事務所は、ポトシ県庁舎別棟の計画企画局の中にあります。

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ポトシ県庁(右上の黄色い建物)

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プロジェクト事務所

8月6日の独立記念日に行われた記念式典では、計画企画局の職員と一緒に、ポトシ市の中心を行進しました。これから約2年間、彼らと共にプロジェクトを進めていきますので、応援を宜しくお願いします。

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ポトシ県知事表敬

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独立記念日の行進の様子

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ポトシ県の伝統的な衣装に身を包む子供たち

(PRODIBAS専門家:副総括/地方行政/行政研修計画・運営 溝口航太郎)