「車両登録・車検制度の行政制度改革プロジェクト」第2回合同調整委員会の開催

2017年6月30日

JICAの技術協力プロジェクト「車両登録・車検制度の行政制度改革プロジェクト」の第2回合同調整委員会(JCC)が公共事業運輸省(MPWT)のKong Sophal副総局長を議長として、2017年6月30日(金)に開催されました。第2回JCCミーティングの目的は、これまでのプロジェクト成果の共有、そして今後の活動計画の承認を得ることでした。

MPWT交通局、経済財務省(MOEF)租税総局、MOEF関税総局、内務省(MOI)交通警察、MOIID局からの代表者と、JICAのプロジェクトチーフアドバイザーである太田昌也専門家を筆頭とした専門家らが会議に出席しました。

JICA専門家によって今回の会議で提案された車検登録・車検制度の改善の方向性および改善案は下記の通りです。なお、車両登録に関わる改善案については方向性のみを承認頂き、次回JCCにて具体的な改善案を提示する予定です。

1)車両登録(改善の方向性)
・過去の不正確な車両登録内容の補正方法の提案:登録上の車両所有者が見つからない場合の対応策。
・廃車手続きの実施を促進。
・車両資産の保全:車両登録の所有権公証、第三者対抗などの制度改善と登録項目の追加。
・正確な車両登録情報の維持:継続検査時に、登録情報の確認・修正を行う。
・租税局、関税局、警察局、国民ID局との車両登録情報の連携を促進する。
2)車検制度
・車検機器や検査員の技術的要件を設定する。
・車検機器の維持管理を含むガイドラインやチェックリストを提案する。
・重要車検項目のチェックリストを提案する。
3)IT システム
・関係省庁との情報連携のためのITインターフェイスを提案する。
・MPWTとGDLTにおけるオンライン申請システムのセキュリティー診断を実施する。
・MPWTとGDLTにおけるオンライン申請システムの運用ルールを提案する。
・ITインフラシステムに求められる要件を提案する。
4)2018年2月予定の本邦研修の内容及びスケジュール。
5)アンケート調査及び統計資料から得た情報を元にベースライン値の設定。目標値については、ベースライン値からの向上を見込んで設定。

次回のJCCミーティングは2017年12月に開催される予定です。

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