書式例作成および判例書公開セミナー ラウンド2(不動産登記手続)

2019年8月30日

カンボジアの裁判官(始審裁判所については全裁判官,控訴裁判所及び最高裁判所についてはその一部)約270名を対象とした2日間のセミナーを、3グループに分けて、8月11日・12日(Aグループ)、8月14日・15日(Bグループ)、8月29日・30日(Cグループ)の各日程で開催しました。

今回のセミナーのテーマは「不動産登記手続」です。セミナーでは、まず、不動産登記手続とはどういうものか、判決による登記とはどういうものかについて、佐々木専門家が説明を行いました。カンボジアでよく行われている手付や、その手付に基づく売買契約の解除についても、具体的な事例を通じて説明が行われました。その上で、裁判官が判決書を作成する上で気を付けるべき点について、福岡専門家が講義を行いました。

判決による登記は、判決を出す裁判所だけでなく、その後に実際に登記を行う登記所も関係します。判決による登記が法令に基づいて適切に行われるためには、何よりもまず、判決を出す裁判官が不動産登記手続を正確に理解していることが必要です。裁判官には、今回のセミナーを通じて、不動産登記手続を正確に理解した上で、登記手続に必要となる正しい判決を出すことが期待されています。

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司法省大臣出席によるセミナー開会式

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セミナー参加者との写真(開会式終了後)

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質疑応答セッション1)(参加者からの質問)

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質疑応答セッション2)(専門家による回答)