日中高齢化対策戦略技術プロジェクト終了時総括会議の開催(終了)

2020年11月27日

「日中高齢化対策戦略技術プロジェクト」は2016年5月20日~2020年5月19日までの4年間に渡り実施した、技術協力プロジェクトです。このたび、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、延期となっていたプロジェクトの終了時総括会議を2020年11月27日(金)に民政部の会議室にて開催いたしました。

当該プロジェクトは、日中間の介護福祉サービス関連政策に関する多層的なネットワークの形成を通じた、中国民政部及び協力地区における介護福祉サービス関連政策及び介護福祉人材育成システム構築に関する能力向上を目標として実施してきました。

本プロジェクトでは、現地国内研修と訪日研修を通じて、日本の技術と経験を共有しました。日本の知見を紹介する20数種類の本や冊子を製作・配布し、日本の書籍や特色のある介護用品も数多く中国側に紹介しました。その際、多くの日本企業や養老事業に携わる皆様にご協力をいただきました。多くの日本側関係者が関わりながらプロジェクトを進める方式は、このプロジェクトの最も特色ある取り組みの1つでした。

プロジェクト終了時総括会議には、プロジェクト実施にご協力いただきました日本側関係者として日系企業の日医(北京)居家養老服務有限公司、日電(中国)有限公司(NEC中国)、在中国日本大使館から、そして、中国側からは民政部弁公庁・養老服務司、科学技術部中国科学技術交流中心、北京社会管理職業学院、浙江省衢州職業技術学院等からご参加いただき、多くの関係者が一堂に会する貴重な場となりました。

今回、4年間のプロジェクトの成果の振り返るとともに、総括会の後半部分で実施したセミナーにおいては日中養老サービス分野における今後の連携をテーマに、日中双方が発表を行い、その後活発な意見交換が行われました。

プロジェクトは終了時総括会議をもって正式に終了しましたが、日中両国の高齢化分野における交流が今後も続き、JICA中国事務所もその一助を担うことができるよう、引き続き努力してまいります。

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