「指導員のキャリアパス制度」構築ワークショップを開催しました!

2023年3月

以前の記事「灯台下暗し?人材育成の質向上のために、まずは指導員の育成を考える」で紹介した「指導員のキャリアパス制度」を構築するためのワークショップを2023年2月に実施しました。今回はそのワークショップの様子をお伝えします!

「指導員のキャリアパス」とは、本プロジェクトの実施機関である国立職業訓練機構(仏:Institut National de Préparation Professionnelle,« 略称:INPP »)の指導員が、採用から上級指導員となり引退するまでに必要とされる業務経験や能力を段階毎に示したものです。INPPでは、このようなキャリアパスが存在していないために、指導員の育成が体系的に行われていないことが、これまでのプロジェクト活動や調査から分かっています。指導員育成システムの改善は、このプロジェクトが目指す大きな目的の一つであるため、日本の職業訓練の専門家の指導の下、キャリアパスの構築を支援しています。

まず、INPPの人事部長と事前協議・準備を行った後、ワークショップを開催し、INPPのトップマネジメントと共にキャリアパスの検討を行いました。ワークショップでは、人材育成の課題に関する参加者の認識を確認し、日本の事例を用いてキャリアパスの重要性を説明した上で、INPPのトップマネジメントや現役マスタートレーナー(指導員の指導員)と協議し、キャリアパス案(Ver. 1)を作成しました。

このキャリアパス案の完成までには、まだまだ協議と改良が必要です。今後プロジェクトで実施する様々な活動の結果を踏まえながら、さらにINPPにふさわしいキャリアパス案の作成を進めていきます。

キャリアパス検討ワークショップの様子(2023年3月6日~10日開催)