第19回E-JUST理事会の開催

2019年7月2日

E-JUSTの第19回理事会が、7月2日にE-JUST第二キャンパスにおいて開催されました。理事会はE-JUSTの最高意思決定機関であり、年に二回開催されます。これまでは、E-JUSTにおいて理事会を開催するために必要なインフラが十分整備されていなかったことから、主にカイロのホテルにおいて開催されてきました。今回は、第二キャンパスと呼ばれる一帯が整備されたこと、また同キャンパスから3km程離れた広大な敷地でのメインキャンパス建設が大きく進展したことを踏まえ、初めてE-JUSTにおいて開催されたものです。

理事会委員は、エジプト側、日本側あわせて20名により構成されます。今回の理事会では、日本側は、理事会副議長を務めるJICA鈴木理事、在エジプト日本国大使館能化大使、早稲田大学白井名誉顧問(前総長)、筑波大学永田学長、立命館大学仲谷総長の5名の委員がアレキサンドリアを訪問され、理事会に参加いただきました。またテレビ会議を通じて、東京工業大学益学長、九州大学安浦理事・副学長、広島大学丸山副学長、文部科学省大山国際統括官にもご参加いただきました。更に、オブザーバーとして、JETROカイロ事務所、およびカイロ日本商工会の代表者に足をお運びいただきました。

理事会では、E-JUSTからここ半期での主な活動・進捗につき、メインキャンパスの建設状況を含め報告がなされました。また、8月下旬に予定されるTICAD7に向けて、E-JUSTにおけるアフリカ留学生受入推進を通じた科学技術分野でのネットワーク構築構想の具体の取り組みにつき、意見交換がなされました。更に、2017年9月の学部開設、大規模なキャンパス整備の進捗、産業界からの期待や、アフリカ各国からの留学ニーズの高まり等新たな状況を踏まえ、E-JUSTが現在取り組んでいる中期戦略策定についても経過報告がなされました。全体を通じて活発な意見交換がなされ、またエジプト側の高いオーナーシップと、エジプトと日本のパートナーシップを通じたE-JUSTの順調な発展振りが理事会を通じても確認されました。

次回第20回理事会は、2019年12月に開催される予定です。E-JUSTプロジェクトにおいても、次の理事会において更なるE-JUSTの成長が報告できるよう、今後もE-JUSTとの信頼関係を維持しつつ、しっかりと取り組んでいきたく思います。

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