第20回E-JUST理事会の開催

2019年12月3日

E-JUSTの第20回理事会が、12月3日にE-JUSTカイロセンターにおいて開催されました。理事会はE-JUSTの最高意思決定機関であり、年に二回開催されます。今回はカイロ近郊のIT・通信企業のオフィスが集積しているスマートシティー内に昨年オープンしたE-JUSTカイロセンターでの初めての開催となりました。

理事会委員は、エジプト側、日本側あわせて20名により構成されます。今回、日本側は理事会副議長のJICA鈴木理事、能化駐エジプト大使、早稲田大学白井名誉顧問(前総長)が出席、またテレビ会議を通じて、東京工業大学、九州大学、広島大学、立命館大学、筑波大学、文部科学省からのご参加をいただきました。更に、オブザーバーとして、カイロ日本商工会からのご出席もいただきました。

議長であるアブルナガ大統領顧問が急遽不在となったため、鈴木理事により議事が進められました。E-JUSTから2019年6月以降の主な活動・進捗につき、11月18日に開所式を行ったメインキャンパスの状況を含め報告がなされました。また、8月のTICAD7で表明されたE-JUSTにおけるアフリカ留学生受入を通じた科学技術分野でのネットワーク構築の具体的な取り組みにつき、意見交換がなされました。さらに、E-JUSTが現在取り組んでいる中期戦略の策定についても経過報告がなされました。この中期戦略は今後のE-JUSTのあり方に影響する重要な方針となるため、今後、十分な議論を経て決定されていくことが必要となります。また、優秀学生の表彰とともに、2020年東京オリンピックのヨット・レーザー・ラジアル級に出場が決定した学生の紹介と挨拶があり、会議場は大いに盛り上がりました。

次回第21回理事会は、2020年6月中旬に開催されることが仮決定されました。11月に開所した新キャンパスでE-JUSTの活動がどのように活性化されるか、E-JUSTは重要な局面にあります。Student firstな教育と先端研究、安全で環境に配慮したキャンパスづくりの推進が図られるよう、JICAプロジェクトも協働活動を続けていきます。

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第20回E-JUST理事会の会議場

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東京オリンピック ヨット・レーザー級に出場予定のE-JUST工学部所属のクロード・マンシーさん(中央、右は鈴木理事、左は大村所長)

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アスワン県副知事に任命されたE-JUST卒業生の紹介

【画像】E-JUST理事会委員