持続可能な開発目標(SDGs)にかかる取り組みとTHE大学インパクトランキング

2021年5月2日

E-JUSTは2020年から毎年Sustainability Reportを教員と職員で構成されるコミッティ-を立ち上げて作成しています。本レポートは、国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の各目標毎の切り口で、過去1年間に大学が取り組んできた様々な活動を報告するものです。この度2020年に続いて2021年のレポートが完成しました。エジプトでは教員と職員の立場の違いが大きく、教職協働で何かを成し遂げるのは容易ではありませんが、本レポート作成プロセスでは、そうした違いを乗り越えてひとつのものを作り上げる努力がなされています。Sustainability Reportの作成を通じて、E-JUSTの教育、研究、地域貢献など様々な活動を、一旦SDGsの枠組みで整理することにより、持続可能な社会・経済を実現するためにE-JUSTが大学として、さらにどのような貢献ができるのかを考える一助になることも期待されています。

さて時を同じくして2021年のTHE大学インパクトランキングも発表になりました。THE大学インパクトランキングは、イギリスの高等教育専門誌Times Higher Education(THE)が実施するSDGsの枠組みを用いて、大学の社会貢献度をランキングするもので2019年から始まりました。大学がもたらす社会経済的インパクトを測る尺度を、SDGsの17の各開発目標に合わせて設定し、それに基づいた大学のランキングを公表しています。

E-JUSTは2020年から応募を開始し、2021年にはSDGsの10の目標に応募しました。2021年の応募大学数は全世界で1115大学。E-JUSTは総合401-600位にランクイン。またエジプトからの全応募大学数は31校でE-JUSTは総合8位でした。応募した10の目標の中で、高評価を得たトップ3は順に目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標6「安全な水とトイレを世界中に」と、昨年度と同様にE-JUSTは環境・水系に強みを発揮しました。

持続可能な世界の実現のために大学として何ができるのか、その貢献策を模索しながら前進しているE-JUSTです。

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E-JUST Sustainability Report2020の表紙

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E-JUST Sustainability Report2021の表紙

【画像】THE大学インパクトランキング2021におけるE-JUSTのランク