国際会議ICCEEE 2021の開催

2021年8月1日

7月27日、28日の両日、化学・エネルギー・環境工学分野の国際会議ICCEEE 2021(International Conference of Chemical, Energy and Environmental Engineering 2021)が、E-JUST、九州大学、東京工業大学の共催で開催されました。2017年から隔年開催され、今回が第3回目となるこの会議に、E-JUSTのメインキャンパスおよびオンラインで、8か国から100名を超える研究者、学生が参加しました。また、開会式の後、論文発表に先立って、E-JUSTとASPPC(Alexandria Specialty Petroleum Products Company)間の相互連携にかかる協定書の署名式も行われました。ASPPCは、石油関連製品を製造するエジプトの石油分野の会社の1つで、E-JUSTとの協力、連携によって同社が目指す環境にやさしい製品の品質向上につながることが期待されています。

今次会議では、両日ともに3つの基調講演が行われた後2つの分科会に分かれ、それぞれ12の研究発表が行われました。よって発表の総数は2日間で54、その内21は海外の研究者によるものでした。九州大学からは、林潤一郎教授、宮崎隆彦教授、吉竹剛教授、渡邊裕章教授、Bidyut Baran Saha教授を始め8人が、東京工業大学からは大川原真一特任教授、藤井学准教授、森伸介准教授の3人が登壇されました。エジプト側からは、E-JUST を始め、アレキサンドリア大学やアスワン大学等の高等教育機関だけでなく、City of Scientific Research and Technological ApplicationsやAlexandria National Refining & Petrochemicals Co.(ANRPC)などの研究所や産業界からの参加者の発表もありました。分科会では、設定された6つのテーマの下に、環境やエネルギー等のグローバルな問題とともにエジプトにとって切実な水資源の問題について多くの発表が行われました。

コロナ禍の影響で多くの国際会議がオンラインでの開催もしくは中止となり、通常の形での再開が望まれています。一方で、オンラインでの開催には多くの参加者を得られること、開催費用を削減できること等、プラス面も評価されており、今後の国際会議のあり方を考える上で貴重な教訓ともなっています。本会議も、この教訓を踏まえて発展的に継続され、化学・エネルギー・環境工学分野を中心とした学術交流や産学連携の促進に資することが期待されます。

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E-JUSTメインキャンパスの会議場

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E-JUST-ASPPC間の協定書の署名式

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林先生(九大)の基調講演

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吉竹先生(九大)の発表

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大川原先生(東工大)の基調講演後の質疑応答

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森先生(東工大)の発表