本邦協力大学教員の渡航再開

2022年1月3日

新型コロナウイルス感染症の影響で2年近く中断されていた本邦協力大学教員のエジプトへの渡航が一部再開されました。本邦帰国後のの措置が続く中、現地側の強い要望を受け、協力大学のご理解、先生方のご尽力により実現したものです。2021年10月以降、E-JUSTの工学部・工学系大学院への支援として、早稲田大学のパルケ先生、東京工業大学の大川原先生、九州大学のアブデルラーマン先生と浅野先生が数週間から数カ月の予定でエジプトに滞在され、学生へのモデル講義や研究指導、セミナーや国際会議の開催、E-JUSTの教員との協議等、精力的に活動いただきました。また、12月には早稲田大学の大稔先生が来訪され、遺産科学プログラムについて集中的にご協力をいただきました。今後も数名の先生が今年1月以降の訪問を予定されています。

コロナ禍の長期化は、オンラインでの活動の展開とそれに必要な技術やスキルの進歩・向上にもつながっていますが、実験や実習を伴う授業への直接的な影響だけでなく、学生間、学生と教員間、そして教員間の直接的なコミュニケーションを希薄にして来た面もありました。E-JUSTでは、対面授業や研究室での活動を比較的早期に平常化し、マイナス面を軽減するよう努力して来ましたが、ここに来て待望の本邦協力大学の先生方の渡航が再開し、直接的なコミュニケーションが図られ、遠隔からは難しかった活動も徐々にできるようになりました。

E-JUSTプロジェクト第3フェーズは開始から3年が経過しようとしています。再開された本邦協力大学の先生方による現地での指導を含むプロジェクトの諸活動が計画通りに実施されるとともに、その成果の持続性とE-JUSTの自立発展性を見据えた長期的な展望と戦略の構築が必要な時期を迎えています。

【画像】

パルケ先生の大学院生への指導

【画像】

大川原先生と留学生(博士課程最終試験を終えて)

【画像】

アブデルラーマン先生の大学院生への指導

【画像】

浅野先生の学部生への授業

【画像】

大稔先生によるディプロマ学生、大学院生へのセミナー