名古屋商科大学とのさくらサイエンスプログラムを活用した連携

2022年3月9日

2022年3月2日から3月8日の間に、国際ビジネス・人文学部の博士課程第1期生で日本の「カイゼン」を研究しているオラ・エルダデリーさんが、名古屋商科大学がさくらサイエンスプログラムを活用して実施するオンラインワークショップに参加しました。

さくらサイエンスプログラムは、科学技術振興機構が実施する助成事業で、新たな時代の社会を担う、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端の科学技術や文化に触れてもらうことを目的としています。今回、オラさんが受講したプログラムは、当初、現地調査を含む3週間ほどの共同研究プログラムとして計画されましたが、新型コロナウィルス感染症にかかる水際対策の影響を考慮し、オンラインで実施することになりました。

オンラインワークショップでは、名古屋商科大学のフレンディ先生(准教授)による、カイゼン研究の集中指導が行われました。最終日の成果報告会には、国際ビジネス・人文学部から多数の教員が参加し、学生の発表を参観しました。

今回、受講したオラさんは受講後、次のようにワークショップを振り返ります。

オラさん:「フレンディ先生は、私がエジプトで触れることが出来なかった日本における「カイゼン」の研究を紹介して下さいました。どのようにこの分野の研究に貢献できるかを本当に熱心にご指導下さり、感謝の言葉もございません。また、交流計画を一緒に作成して下さった横山先生(教授)は、訪問できなかった企業への調査協力までもフォローして下さいました。ワークショップのなかでは、名古屋商科大学で実践されているケースメソッドによる教育についても学びました。エジプトでは、ケースメソッドがそれほど一般的ではありませんが、今後はもっとE-JUSTの教育でも活用されることで教育的な効果があがるのではないかと思いました。日本に渡航出来なかったのは、残念でしたが、大変充実した数日間でした。」

こうした成果を受けて、国際ビジネス・人文学部のアデル先生(学部長)は、次のように語ります。

アデル先生:「名古屋商科大学の横山先生は、JICAの協力を通じて国際ビジネス・人文学部を継続的にご支援して下さる強力なサポーターの一人です。今回、横山先生とこれまでJICAの協力で構築してきた信頼関係を基に、このようなプログラムに申請出来たことは大変大きな成果であると感じています。今後も、オラさんのように日本に関する研究を行っている学生が積極的に日本の大学と交流する機会が増えていくことを願っています。」

このように、本プロジェクトでは、E-JUSTの国際ビジネス・人文学部が、日本の大学との協力関係のもとにユニークかつ質の高い教育・研究を自立的に展開することを目指して、日本の大学との積極的な交流を支援しております。

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2022年3月8日、オラさんの成果発表会の様子

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2022年3月8日、オラさんの成果発表会に対してフィードバックを行うフレンディ先生

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名古屋商科大学から受領した修了証を授与するアデル先生(左)、オラさん(右)