国際認証に関するFDフォローアップミッション(FIBH訪日ミッション)

2022年8月10日

2022年7月7日(木)から7月17日(日)にかけてエジプト日本科学技術大学(E-JUST)国際ビジネス・人文学部(FIBH)の教員4名が渡日し、将来的なビジネススクール国際認証評価体制の構築と、日本の大学で実施されている「ゼミ」のような学生参加型の授業運営について更なる知見を得るべく、ビジネススクールの国際認証を得ている本邦大学を視察訪問しました。

E-JUSTプロジェクトフェーズ3は、同プロジェクトの成果2として、「E-JUSTが国際ビジネス・人文学系大学院及び国際ビジネス・人文学部の拡充を行い、自立的に同大学院・同学部を運営し、学部から大学院にいたる質の高い研究、教育を持続的に実施できるようになる」ことを掲げ、本邦の協力大学の教員との共同授業などに取り組んでいます。
FIBHでは2021年秋学期から2022年春学期にかけて、立命館アジア太平洋大学(APU)の協力を得てビジネススクール国際認証の基準を参考とした教育と研究の質向上に係るファカルティデベロップメント(FD)研修を実施しましたが、新型コロナウィルス感染症に関する水際対策の影響で、実地視察は延期にしていました。今般、対策の緩和を受け、4名のFIBH教員の渡日が実現し、米国AACSB(注)によって認証されているビジネススクールを擁する立命館アジア太平洋大学(APU)および名古屋商科大学(NUCB)と、早稲田大学を訪問してFD研修のフォローアップとして実地視察を実施しました。

今回の訪日では、国際認証されたビジネススクールにおける教育・研究の質の保証と向上の仕組みについて学ぶとともに、NUCBで実施されているケーススタディ教授法や、早稲田大学における日本の大学に特有の「ゼミ」教育の実施例など、学生が主体的に参加して互いに学びあい人格を涵養する高等教育のありようについて理解を深めました。また今後の学生派遣や、共同研究、教員交流に向けて各大学と協議しました。

本プロジェクトでは、FIBHが将来的な国際認証取得を意識することで部局の自己点検を実施し、ユニークで特徴的かつ質の高い教育と研究のための体制を構築することを目指して活動に取り組んでいます。

(注)AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)は米国のビジネススクールによって発足されたマネジメント教育分野の国際認証機関で、AACSBによるビジネススクール認証は権威ある国際認証として世界的に認知されています。

【画像】NUCB栗本博行学長、岩澤誠一郎研究科長、横山研治研究科長(渉外)、早川事務局長より大学の理念や実際の運営についての説明をうけるミッションメンバー

【画像】立命館APU大竹敏次教授の案内のもと、出口治明学長を表敬し訪問目的を説明するミッションメンバー

【画像】早稲田大学商学研究科の広田真一教授と大鹿智基教授より実例に基づいた日本式ゼミの特徴についての説明をうけ意見交換するミッションメンバー