社会貢献を目指して:プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)

2022年8月11日

E-JUSTの新3年生(第3期生)を対象とするプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)の授業が2021年秋学期および2022年春学期に行われました。2022年春学期に行われた電子通信工学科(ECE)のPBLでは、13人の学生が3つのグループに分かれて下記3つのプロジェクトに取り組み、6月22日には最終発表会が開催されました。いずれも社会貢献につながる製品を目指すもので、学生の意識の高さをうかがわせるものであるとともに商品化の可能性も考えられます。

1)Fire Fighting Robot
人に代わって火災の感知と消火作業を行うロボット
2)Smart Blind Stick Visual Impairment
障害物を感知、認識し、使用者に振動で知らせる装置を備えた目の不自由な人用の杖
3)Third Eye for Blind People(Vision Cap)
障害物を感知、認識し、使用者にヘッドホンで知らせる装置を備えた目の不自由な人用の帽子

PBLの授業は、E-JUST工学部の学生が3年生となって初めて体験するプロジェクト形式の実践的な授業で、テーマの選択にあたっては学生の自主性が尊重されています。学生はそれぞれ、文献調査、装置の製作、実験等を通じて基礎的な知識だけでなく、実践的なスキルを習得し、さらに製作過程で創造力を育みます。そしてそれらは、4年生の春学期から始まる卒業研究プロジェクトにも活かされています。指導教員もその意義を高く評価する、学生が主体的に取り組む実践的なPBLの授業は、卒業研究、ゼミとともに研究室中心の日本型(式)工学教育を普及する重要な機会ともなっています。製作活動に加えて研究にかかる基礎教育の要素も取り入れる等、今後も様々な試行錯誤を経て、エジプトの風土に根ざした研究室中心の工学教育の礎となり、E-JUSTの教育と研究の向上に資することが期待されます。

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Fire Fighting Robot:発表会

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Fire Fighting Robot:製作品

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Smart Blind Stick Visual Impairment:発表会

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Smart Blind Stick Visual Impairment:製作品

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Third Eye for Blind People(Vision Cap):発表会

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Third Eye for Blind People(Vision Cap):製作品