アドリ学長の訪日ミッション

2022年10月16日から27日にかけて、アドリ学長が日本に渡航し、日本の支援大学を訪問するとともに、関係機関との協議を行いました。ミッションのメンバーは、アドリ学長の他に、オサマ事務局長、タメル准教授が参加、JICAからは鈴木副学長、岡野チーフアドバイザーが同行しました。

日本では、東京工業大学益学長、早稲田大学田中総長、九州大学石橋総長、立命館アジア太平洋大学出口学長、筑波大学永田学長、国際教養大学モンテカセム学長、立命館大学仲谷学長（訪問順）の7大学7学長を表敬訪問し、これまでの連携の実績を確認するとともに、今後の連携について意見交換を行いました。

東京工業大学（大岡山キャンパス）では、環境保護・安全設備を視察し、廃液管理について理解を深めた他、集中管理型のドラフト排気設備、薬品ロッカーやユーザー権限に応じた鍵の管理などを学び、非常に参考になりました。またモノづくり教育研究支援センターを見学し、学生の利便性を最優先に考えた、予約システムや研修について高く関心が寄せられました。さらに、東京工業大学における知財管理やリベラルアーツ教育についての実践を紹介いただきました。

早稲田大学（理工キャンパス）では、モノづくりラボを視察し、学生たちが自由に利用できる環境と運営の仕組みについて理解を深めました。さらに、E-JUSTのモデルとしている早稲田大学技術部を訪問し、一元的に機材を管理しつつ、実習授業の補助等、多様な機能を有する仕組みと実践について学びました。最後に、福田副学長の案内のもと先端ロボティクスラボを視察しました。

九州大学（伊都キャンパス）では、E-JUSTキャンパスデザインのアドバイザーを務められた坂井教授の案内で、キャンパスを視察しました。また、給水センター、環境安全センターを訪問し、排水管理の方法や安全管理体制について理解を深めました。さらに水素エネルギー国際研究センターを訪問し、実施体制、課題、研究内容などについて広く意見交換を行いました。視察後には、現在E-JUSTから同大学に留学している学生5名の学部生と、E-JUSTで学位を取得し同大学で研究者として従事する5名の卒業生との面談を行いました。

立命館アジア太平洋（APU）大学では、キャリアデザイン科目、履歴書の書き方などのスキル教育、キャリアコンサルタントの配置と相談体制、実際に企業を誘致しての面接試験の実施等、キャリア教育・支援に係る多様な実践について学びました。「キャリア教育」の一環で提供されているキャリアデザイン科目については、E-JUSTでも是非実践したいと要望が挙げられました。また同大学のInclusive Leadership Center （CIL）について紹介を受け、共同シンポジウムの実施などについて意見交換を行いました。

筑波大学（東京キャンパス）では、永田学長を表敬訪問し、今後の連携について意見交換を行いました。その中で、永田学長より、E-JUSTはアフリカの大学ネットワークのリーダーとしての役割が期待される旨、述べられました。また将来の共同教育の可能性についても意見交換を行いました。

国際教養大学では、カセム学長を表敬訪問し、国際教養大学（AIU）の歴史とコンセプトについて学ぶとともに、英語教育、リベラルアーツ教育、全学生を海外交流校に1年間送るプログラム等について紹介を受けました。国際教養大学にとってE-JUSTは、201大学目の提携校となっており、今後学生の相互派遣に向け調整を進めることを確認しました。その後、キャンパスの視察を行い、特に日本の伝統デザインを用いた図書館に感銘を受けました。

立命館大学（朱雀キャンパス・茨木キャンパス）では、国際課の方々と、学生交流事業について意見交換を行い、E－JUSTでのサマープログラムの実施や、E-JUST学生の立命館大学への短期留学などについて意見交換を行いました。さらに、立命館大学茨木キャンパスへの視察を行いました。また茶道サークルの学生さんたちが、ミッションメンバーを茶道でお迎えいただきました。もちろん初めての経験で、大変貴重な機会になりました。