上智大学とのオンラインジョイントセッション

2023年1月4日

E-JUSTでは、2022年9月から12月にかけて、国際ビジネス人文学部(FIBH)とリベラルアーツ・カルチャーセンター(LACC)がそれぞれが上智大学とオンラインジョイントセッションを実施しました。

FIBHは、10月25日と11月8日に上智大学・梅宮直樹教授の主催で実施された、上智大学およびケニアのジョモケニヤッタ農工大学(JKUAT)との3大学によるオンライン学生交流セッションに参加しました。3カ国の学生たちは互いに、自国の文化・社会と教育制度、自らが通う大学での学生生活やコロナ禍での変化などについて発表し、後半はグループに分かれてグループディスカッションを行いました。FIBHからはHeba准教授の授業を受講する大学院生と学部生が40人前後が、またJICAプロジェクトのメンバーもグループディスカッションのファシリテーターとして参加し、他の2カ国の大学の学生たちと意見交換しました。FIBHの学生は特に日本の学生がアルバイトをしていることや日本独自の就職活動の状況、ケニアの学生のオンライン講義についての感想等に興味を持ち、積極的に質問や意見交換をしました。2度のセッションを通し、3大学の関係者は各国の高等教育の状況と国際的な潮流、またその課題について共有することができました。

【画像】全体wrap-upにおいて交流の感想を発表するFIBHの学生と参加者たち

【画像】ファシリテーターも含めた3大学の参加者たち

また文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」で推進する国際協働オンライン教育(Collaborative Online International Learning =COIL)の一環として、上智大学岩崎えり奈教授が実施するオンライン交流授業に、LACCのAdelAlsennセンター長の講義を受講する工学部とFIBHの学部生が参加しました。

10月12日に学生たちによる互いの自己紹介と発表テーマ紹介を行い、その後11月から12月にかけて3回の合同セッションが実施されました。毎回、数人ずつ自分で設定したテーマについて発表し、発表内容について双方の教員、学生、JICAチームメンバーとで質疑応答と意見交換を行いました。発表テーマは多岐にわたり、エジプトの未就学児教育、水資源やエネルギーに関する課題、日本のサッカーの発展史といったエジプトと日本に関するテーマの他、アフリカにおけるリープ・フロッグ現象(註釈)や農村の女性の経済活動、またエジプトで開催されたCOP27、ロシア‐ウクライナ紛争がエジプト経済に与える影響といった時事的なテーマも取り上げられ、幅広い討論がなされました。

(註釈:新興国が先進国の後から最先端技術を取り入れる際に、先進国が経てきた段階的な進化を踏むことなく、その過程を飛び越して最先端の技術を導入し、先進国で成長してきた既存技術から更なる発展を遂げる現象。)

【画像】エジプトのエネルギー問題について発表するE-JUSTの学生

【画像】個々の発表について積極的に質疑応答する参加者たち

本プロジェクトは、このようにE-JUSTの国際ビジネス人文学部(FIBH)とリベラルアーツ・カルチャーセンター(LACC)が自立して日本の大学と交流しつつ、ユニークかつ質の高い教育・研究を継続していくことを目指して、E-JUSTと日本の大学との積極的な交流を支援しています。