ESMATE本格スタート 30名弱による奮闘記の始まり

2015年12月30日

現在日本人専門家3名、エルサルバドル教育省所属の算数・数学技官21名およびグラフィックデザイナー2名の計26名からなる大所帯で1年生から11年生までの教科書、教員用指導書、練習問題帳の作成に向け日々奮闘中です。
ESMATEではこれまでにエルサルバドルや周辺国並びに国際算数・数学テストで上位に位置する東アジア各国のカリキュラムの分析、国内教育関係者を交えた初等教育1学年から中等教育2学年(第1学年から第11学年)までの学習内容配列決定のワークショップ、子どもの学習に視点を置いた算数・数学授業観察、学生・教員へのテスト実施などの活動を通して現状分析をしてきました。その結果、学習内容の系統性不備、実際の授業時間には収まらないほどの学習内容量、教材の内容と教室での現状とのかい離などの問題点が見えてきました。これらに対応するため、同プロジェクトでは以下の2点に配慮した教材の作成を目指しています。
1.「系統性、発達段階、実際の授業時間数に配慮した学習内容の配列」、
2.「学生用およびと授業者(教員)・学習者(児童・生徒)のレベルに寄り添ったユーザー・フレンドリーな学習教材」
この2つの基本方針に基づき、学生と教員が学習内容を把握しやすいように1授業を1ページの構成とした教科書作り、有名なエビングハウスの忘却曲線を参考にして最低3度の復習を保障する構成を持つ練習問題帳、内容精選と板書計画の記載を基本構成とした教員用指導書の作成を進めています。

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教科書参考頁(西語)

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ESMATEメンバー