学校でのバリデーション活動本格化−自らやらずしてだれが−

2016年5月31日

いよいよ教科書と練習問題帳の第1版が完成し、学校での試用(バリデーション)作業を開始しました。これまで中米での教材のバリデーションといえばプロジェクトで作成した教材を協力学校の教員に使用してもらい、教科書執筆者は授業を観察して、教材の改善点を分析する方法がとられてきました。
しかし今回は教科書執筆者である教育省数学技官および日本人専門家自らが中心となって授業を行い、学生の反応、理解度、評価問題の正答率などを根拠として、学習到達度の改善に寄与する教材への改訂作業を行っています。
この方法では、教材の質を高めることのみならず、教科書執筆者が実感を伴って教材の改善点に向かい合えること、児童・学生理解を深められることなどプロジェクト側にも利点があるうえ、学校の教員にも今後目指すべき授業を見せられること、そして何より授業を見せることへの抵抗を少なくするといった利点があります。
教材作成のスケジュールから全授業を実施することはかないませんが、今後も可能な限り教科書執筆者が率先して授業を行う予定です。

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学生の質問に答える教育省数学技官

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日本人専門家による小学校3年生の授業風景