マリア・オフェリア・ナバレテ地方開発大臣のプロジェクトサイト視察

2019年8月7日

8月7日にマリア・オフェリア・ナバレテ地方開発大臣(ニックネーム:マリアチチルコ氏)は、JICAエルサルバドル藤城所長とともに本プロジェクトサイトの1つであるセソリ市を訪問し、プロジェクトの進捗状況を確認しました。地方開発大臣は、セソリ市役所において市職員と打ち合わせをした後、本プロジェクトで開発した手法に沿って初めて集落アクションプランを作成したマナグアラ集落を訪問し、集落リーダーと懇談しました。

マナグアラ集落において、地方開発大臣は、「我々は貧困であっても、物質的なものが欠乏しているわけではなく、自分達自身が何も持ってないと思っているメンタルに問題がある、これはプロジェクトに参加し、学んだことです!」と自信をもって話をしたリーダーの姿に強い感銘をうけていました。また、地方開発大臣は、「自分達で集落のアクションプランを作成したのは初めての経験で、最初は自信がなかったけれど、今ではたくさんの集落住民が活動に参加し、住民同士の連帯感も増し、自分達自身で集落を清掃するようになったので、集落リーダーとして自信をもって活動できるようになった!」と誇らしく説明した集落リーダーの姿に感心していました。

なお、集落にとっても今回の大臣の訪問は、一生忘れられない日となりました。例えば、集落リーダーのマウラさんは、「これまでに私たちの集落に訪れた大臣は一人もいなかった。今日、私たちの集落に、大臣が訪れた日が新たな歴史として刻まれた!」ととても感動していました。地方開発大臣の訪問は、プロジェクト参加集落住民に大きな活力をもたらし、集落リーダーのモチベーションを高めるという意味でも大きな成果があったといえます。

地方開発大臣は、今回の視察を踏まえ、10月に東部地域合同調整員会を開催し、パイロット市の市長と共にプロジェクトの方針について協議することになっています。

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セソリ市の職員と話をするマリア・オフェリア・ナバレテ地方開発大臣 写真出典:Fondo de Inversión Social para el Desarrollo Local

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マリア・オフェリア・ナバレテ地方開発大臣(中央)と桑垣チーフアドバイザー(左)、ラウラFISDL職員(左端)、アレクサンダー市長(右)、JICAエルサルバドル藤城所長(右端)と懇談する様子

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マナグアラ集落リーダーのマウラさんの家を訪問するマリア・オフェリア・ナバレテ地方開発大臣とJICAエルサルバドル藤城所長

【画像】集落アクションプランを作成したマナグアラ集落リーダー、セソリ市社会開発普及員との集合写真