第1グループ6市を訪問して、プロジェクトを活性化

2021年5月25日

赴任して1か月、第1グループ6市(モラサン県のグアタヒアグア市、チランガ市、トロラ市、ホアテカ市、サン・ミゲル県のセソリ市、ウスルタン県のメルセデス・ウマニャ市)の市役所を訪問して、それぞれ市長や助役、生活改善・社会開発・環境・女性など別々の役割を担うプロモーターらと面談しました。以下に示す6市は、すでに生活改善活動や本プロジェクトが取り組む、集落開発計画(PACO)策定活動に取り組んできた市です。今年統一地方選挙が実施され、6市の内、4市は市長が交代し、その4市の内3市は政党も代わりました。つまり、市の政策が代わる可能性があるということです。

新市長が誕生したのは、4市(グアタヒアグア市、ホアテカ市、セソリ市、メルセデス・ウマニャ市)です。どの新市長も、JICAの活動に好意的で、協力を約束してくれました。ただ、市役所でプロジェクト活動に関わる社会開発プロモーターや生活改善プロモーターらが、交代してしまうかもしれない状況が明らかになりました。当初より危惧していたことですが、市長が交代することにより、職員の交替があるのは、ラテンアメリカで頻繁に起きていることです。特に、セソリ市とメルセデス・ウマニャ市では、人員の交替がささやかれていました。プロジェクト活動の知見を有するスタッフが交代してしまうと、プロジェクトとしても痛手となるのは避けられません。今後の市役所の動向を注視する必要があります。

チランガ市とトロラ市は、市長が再選しました。日本人専門家によるプロジェクト活動の再開を歓迎し、協働を約束しました。チランガ市では、集落開発計画(PACO)と市開発計画(PEP)を連動させるために、プロジェクトが想定しているモデルケースを、試行することで合意しました。まずは、現行の市開発計画がどのように使われているかを検証し、今後どのように活用するかを分析する計画です。

トロラ市では、6年前から生活改善活動に取り組んでいるオッホス・デ・アグア集落を訪問して、集落リーダーの女性たちにコロナ禍の現状と活動状況を伺いました。「コロナ過でもできる活動はあるし、生計を向上させる取り組みもある」と力強い発言がありました。彼らが取り組んでいた蜂蜜製造を見学し、濃厚で甘い蜂蜜を試飲しました。

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グアタヒアグア市のベニテス新市長と同市役所内で面談。

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チランガ市役所の社会開発プロモーターと生活改善プロモーターら。

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トロラ市オッホス・デ・アグア集落で、集落リーダーの女性4人と面談。

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トロラ市オッホス・デ・アグア集落で、女性たちが中心となって製造した蜂蜜。