第3回半期評価会-プロジェクト終了に向けて-

2022年9月8日

2022年9月7、8の両日に、サンミゲル市内のホテルで第3回半期評価会を開催しました。プロジェクト対象の12市役所から市長・助役・社会開発プロモーターら関係者が3名ずつ集りました。また、JICA本部から終了時評価調査団、JICAエルサルバドル事務所から案件担当、地方開発省(MINDEL)から技官ら、合計52名が参加しました。

今回の評価会の主たる目的は、下記のとおり3つあります。
1)プロジェクト活動の達成度の確認
2)2023年1月のプロジェクト終了までの取り組み
3)プロジェクト終了後の持続性の考察

1日目

1日目午前中に、対象12市が進捗・達成状況をそれぞれ発表しました。その結果、プロジェクトのPDM(プロジェクト・デザイン・マトリックス)の指標の達成度は、以下のとおりとなりました。

指標達成状況(2022年9月)

プロジェクト目標(9月1日時点)

PDM指標 数値状況 達成度
1)25%の市で社会開発モデルを運用 33.3%(4/12市で運用中) 達成
2)50%の集落でPACOと市計画が連動 41.6%(5/12市で連動中) 未達成
3)50%の市で市民会議と市計画が連動 25.0%(3/12市で連動中) 未達成
4)50%の市で組織間連携会議が助言・支援 50.0%(6/12市で実施) 達成

期待される成果(9月1日時点)

PDM指標 数値状況 達成度
1-1)50%の市の組織間連携会議で生活改善を理解 75.0%(9/12市で実施) 達成
2-1)PACOに取組む75%の集落でPACOを完成 79.4%(54/68 集落で完成) 達成
2-2)60%のPACO集落で市や組織と活動連携 92.5%(50/54 集落で連携) 達成
2-3)20の集落でPACOを評価・更新 15 集落(残り5集落) 未達成
3-1)市計画で少なくとも3組織と連携 全12市で連携実施 達成
4-1)市職員へ100%研修実施 100%(46/46人が研修受講済み) 達成
4-2)研修受講の75%の職員がPJ活動を実践 89.1%(41/46人が活動) 達成

午後には、プロジェクトの残りの期間に、各市が何を重点に取り組むかを協議し、全てのPDM指標が達成される見込みであることが確認されました。

2日目

2日目には、参加者を3つのグループに分けて、プロジェクト終了後について、2つのテーマを検討しました。
1)プロジェクト終了後に取るべき措置と対応
2)中央政府に期待される機能と役割

持続性を高めるために、取るべき措置と対応については、対象市間のコミュニケーションネットワークの構築、市議会や多くの集落を巻き込んだ市民参加の拡大などが挙がりました。また、中央政府にはローカルコンサルタントの雇用・派遣、技術的指導と活動への同行などが提案されました。

これらの結果は、同時期に実施されているJICAとMINDELによるプロジェクト終了時評価で協議・検討されることになります。

【画像】第3回半期評価会参加者

【画像】

グループに分かれて、プロジェクト終了後に関して意見交換。