社会開発モデルガイドラインの完成-市民会議と組織間連携会議による社会開発-

2022年12月12日

貧困削減に資する地方開発をプロジェクト目標としてパイロット市で試行してきた社会開発モデルは、9市でその芽が出始めてきました。その取り組みを体系化した社会開発モデルのガイドラインがこのほど完成しました。このガイドラインは、以下の項目で構成されています。

1.生活改善アプローチによる社会開発モデル概要
2.組織間連携会議
3.市民会議
4.市民憲章
5.パイロット5市における好事例
6.市民憲章をベースとした市開発計画の作成もしくは更新
7.生活改善アプローチによる社会開発モデルの継続

ガイドラインの序章には、このガイドラインの目的が紹介され、最後のエピローグには、この社会開発モデルからの将来ビジョンを伝えています。

この社会開発モデルガイドラインは、本ホームページの資料集からダウンロードできます。刷新した集落開発計画(PACO)作成手引書もダウンロードできます。

スペイン語の記述ですが、是非内容をご覧ください。エルサルバドル国内で最も貧困率の高い地方自治体で取り組まれてきた「生活改善アプローチに基づく社会開発モデル」は、資金がなくても、自分たちの置かれている現状を見直し、どのように変えていきたいのか将来ビジョンを考え・共有し、その状況を改善するために地元にある社会的資源(ソーシャル・リソース)を検証・活用して、取り組めることから取り組むという手法です。自分の日々の生活から取り組める手法を用いて、自分たちの街を良くしていこうと取り組んだ”おらがムラ”の社会開発モデルです。

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社会開発モデルガイドラインの表紙

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集落開発計画(PACO)作成手引書(第3版)

【画像】国際連合食糧農業機関(FAO)エルサルバドル支所の技官が、水管理に関する住民への指導を市民会議の場を用いて研修を開催し指導しています。プロジェクトの社会開発モデルが、多様な組織によって活用されています。(エル・ロサリオ市の市民会議)