第一回自己評価調査の実施!

2016年7月31日

2016年2月に開始した「LBT(注)による瀝青表面処理工法開発プロジェクト」は、カウンターパートであるガーナ地方道路局(DFR)とともに、プロジェクトの進捗状態をモニタリングしながら順調に進行しています。今回、開始から半年が経過したところで、LBT瀝青表面処理工法に関わるDFR職員を対象に、現状の技術力を問う調査が実施されました。

モニタリングとは、プロジェクトにおいてその現状や進捗状況を確認し、必要に応じて軌道修正を行いながらプロジェクトを管理するものです。本プロジェクトのように、技術提供や人材育成といった成果が目に見えにくいプロジェクトでは、定期的な調査を実施し、数値を用いて状況を分析することが必要不可欠です。DFRと協議を重ねながら効率的な調査方法を検討し、本プロジェクトの特性に合致したモニタリング・ツールを開発することで、DFRの主体性を高めながらモニタリング業務の定着を目指します。

今回は対象地域の東部州DFR地域事務所に赴き、関係技術者にアンケート調査を行いました。このアンケート調査は、LBT瀝青表面処理工法に対する技術者の知識がどの程度身についているかを問う自己評価形式の設問で構成されており、現段階の技術レベルをベースライン値として把握するために行ったものです。自己評価での算出になるため、アンケート対象者には設問の意味とアンケートの意義をよく理解させた上で実施することが重要です。同調査では、東部州技術者が様々な意見交換を交えながら熱心に取り組んでいる姿が見られました。

今後3年間は半年ごとに自己評価調査を実施していく予定ですが、DFRの主体的な取り組みを促すため、徐々にDFR主導の実施にシフトしていくことを予定しています。モニタリング活動と同時並行で、引き続きLBT瀝青表面処理工法の技術確立、ガイドライン構築に向けた支援活動に努めてまいります。

(注)LBT:Labor-based Technologyの略称。最低限必要な機械を使用する以外、人力で道路整備を行う労働集約型の工法のこと。

(平川貴章/評価モニタリング1)

【画像】

アンケート調査に熱心に取り組むDFR技術者

【画像】

意見交換を交えながらカウンターパートの熱意を引き出す

【画像】

地方道路局東部州の事務所