プロジェクトが始まりました-Reconnaissance Workshop to kick start GRIP

2022年5月5日

2022年3月に開始したガーナ稲作生産性向上プロジェクト(Ghana Rice Production Improvement Project:GRIP)は、同年4月末に5人の全専門家が揃い、活動が本格的に始まりました。最初の大きなイベントとして、Reconnaissance Workshopと称するワークショップを5月5日に開催しました。Reconnaissanceとは、「調査」、「偵察」を意味する言葉ですが、本プロジェクトの前身の一つとなる「ポン灌漑地区における小規模農家市場志向型農業支援・民間セクター連携強化プロジェクト」(MASAPS-KIS)の経験を紹介し、その成果を踏まえて新たにGRIPの対象地区として加わるボンタンガ(Bontanga)、トノ(Tono)、ウェタ(Weta)の三つの灌漑地区の現状を確認し、関係者にGRIPの紹介、計画を伝えることを目的に開催されました。

ワークショップの前半部分では、ポン(Kpong)灌漑地区のカウンターパート達が、MASAPS-KIS時に得た自分達の経験を他の灌漑地区関係者に紹介しました。彼らは経験の共有について非常に積極的です。

続いて、三つの新規対象灌漑地区が、それぞれの現状や抱える問題について発表しました。一口に灌漑地区と言っても地区毎に状況が違うことが確認できたとともに、低い水利費の徴収率といった共通の問題を抱えていることもわかりました。

GRIPの大泉総括からはプロジェクト全体の紹介と、灌漑地区を対象とした活動について説明があり、カウンターパートの理解を得ました。

ワークショップ中、発表内容に関して活発な質疑応答や議論がなされ、ワークショップ翌日にはカウンターパート機関の一つであるガーナ灌漑開発公社(Ghana Irrigation Development Authority:GIDA)本部関係者の呼びかけで日本人専門家と一緒にワークショップ反省会が行わるなど、カウンターパートの熱意、自主性が伝わる、幸先のいいスタートとなりました。

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首都アクラのGIDA本部で開催されたワークショップの模様

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大泉総括によるGRIPの説明に熱心に耳を傾ける参加者

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カウンターパートによる活発な質疑応答

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日本人専門家も議論に参加

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ワークショップ終了後の集合写真

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日本人専門家とカウンターパートによるワークショプ反省会の様子