プロジェクトニュース第8号

2021年6月18日

民間企業を対象としたSHEP研修を実施しました!

2021年6月8日から11日の4日間、キシイカウンティでSHEP研修を実施しました。対象は、Powerhiveという無電化農村向け太陽光発電・配電事業に取り組む民間企業で、同社がSHEP実施のために雇用したSHEPトレーナーを含む、計8名を対象に、市場調査・分析、作物選定、作物栽培カレンダー作成に関する講義・実習を行いました。

今回の連携はPowerhiveに出資している豊田通商から連絡を受けたことに端を発しています。豊田通商はPowerhiveを通じて、無電化地域に電気を届けるのみならず、その電気を使うことで収入増や生活コスト低減に繋げ、生活がより豊かなるような活動を提案・実施支援してきました。その中で顧客の多くは小規模農家であるため、市場志向型農業に取り組むSHEPアプローチに関心を持ち、JICAに連携の打診があり、今回の研修が実現しました。

研修実施に当たり、事前に必要な市場関係者との調整や会場の手配などはオンラインで説明し、Powerhiveスタッフが準備を行いました。同社にはカウンティ政府での業務経験を有するスタッフもおり、研修当日は円滑にプログラムが進行しました。市場調査の演習では、「売り子が惜しみなく情報を共有するとは思っていなかった」、「カウンティ外の町からネギが供給されているとは知らなかった」など、驚きの声があがりました。

また、当プロジェクトにとっても、民間企業の計画から実施への速さやニーズに基づいてSHEPアプローチの必要なポイントのみを実施可能とわかり、大きな学びとなりました。

今後、研修に参加したPowerhiveスタッフは、彼らの対象地域の農家グループを対象として市場調査などの研修を行う予定です!
プロジェクトでは、引き続き、Powerhive以外にも教育機関やNGOとの連携を模索していきます!

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研修で市場調査の練習を行う様子

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市場調査で入手した情報を発表する参加者

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Powerhiveの太陽光発電による発電・蓄電施設