プロジェクトニュース第11号

2021年7月21日

SHEP Biz対象農家にインタビューしました!

プロジェクトでは、若者や女性、障害者など社会的に脆弱な農家もプロジェクト対象となるよう取り組んでいます。キリフィカウンティが選定したグループの中には、メンバーに障害者がいるグループがいくつかありました。活動説明会に参加したグループの代表ジュマさんにインタビューしました。ジェマさんのグループには1名障害のあるメンバーがいます。

自己紹介してください。
Wema Vikwathani自助グループのプロジェクト・セクレタリーのジュマです、30歳です。
「Wema」は良いこと、「Vikwathani」は村の名前で、村に良いことが起こるよう活動するグループという意味で名前を付けました。

いつグループを結成しましたか?
2016年5月です。コミュニティのメンバーの生活が大変で一日三食もままならなかったため、グループを作って収入向上しようと思ったのがグループ結成の理由です。グループを設立する前は、プワニPwani大学で教育を学んでおり、子どもたちに勉強を教えていました。

グループの概要(メンバー構成、活動内容、栽培作物)を教えてください。
現在、40人(30人の女性と10人の男性)メンバーがいますが、メンバーは今も増えています。主な活動は、園芸作物栽培で、オクラ、トマト、ナス、ケール、トウモロコシ、唐辛子を育てています。その他にもヤギ、鶏などを共同購入して育てています。また、農業に必要な資材を共同でレンタルしたり、メンバーでお金を出し合い、少額のローンを行っています。ローンを使ってメンバーはキオスクを始めたり、子どもの学校費用を払ったりしています。

障害のあるメンバーはどのような「障害」がありますか?
50歳の男性でてんかんがあります。発作が起こる頻度はまちまちで、ストレスが大きい時に発作が起こるようです。その男性は、ケールとオクラを育てており、最近結婚しました。

障害メンバーはどのようにグループに参加することになったのですか?
彼はグループ設立当初からのメンバーです。私の近所に住んでおり、グループ設立前から農業をしていました。他のメンバーも彼をとても信頼しています。

現在のグループ活動の課題は何ですか?
現在グループで2エーカーの土地を借りて作物を栽培しています。ビジネスを拡大するためにこの土地を買いたいのですが、購入するための費用が足りないのが現在の課題です。

プロジェクトの対象に選ばれたときはどう思いましたか?
とても嬉しかったです。プロジェクトから市場志向型農業やアグリビジネスについて学び、それを他の人にも伝え、実践できるようになりたいと思っています。

プロジェクトに期待することは何ですか?
プロジェクトを通じメンバーの収入を向上し、コミュニティの貧困を削減したいと思っています。

ありがとうございました。

【画像】

インタビューに答えてくれたジュマさん(右)とグループメンバーの女性