プロジェクトニュース第13号

2021年9月28日

農家を対象としたベースライン調査を実施しました!

2021年9月20日から23日に、ホマべイカウンティで農家を対象としたベースライン調査を実施しました。初日はカウンティ行政官を対象としたベースライン調査実施方法を説明するワークショップ、翌日は実際に普及員が農家から情報収集する2日間のプログラムです。プロジェクトは1カウンティにつき2サブカウンティを対象としており、それぞれのサブカウンティで2日間のプログラムを行い、計4日間のベースライン調査となりました。

本プロジェクトのベースライン調査でユニークなのは、対象農家全員を対象とするのではなく、ランダムサンプリングを行うことです。プロジェクト対象農家が多く、1カウンティ当たり10グループ約200人となることや、コロナ禍で大人数が集まることができない状況を鑑み、カウンターパートと協議を重ね、対象農家をグループごとにランダムにサンプリングすることにしました。各グループから男女2名ずつ、計4名を選定し、1カウンティ当たり40名の農家から聞き取りを行います。ランダムサンプリングを行うことで、全数調査をせずとも、効率的にプロジェクトのインパクトを測ることができます。また、ベースライン調査で学ぶ営農記帳の重要性については、ベースライン調査に参加した農家が、後日他のグループメンバーに共有することとなっています。

ベースライン調査で収集する情報は2種類あり、1つは栽培した作物や生産量、得られた収益などの算出、もう1つはプロジェクトが推奨する20の園芸作物栽培技術の適用数です。ベースライン調査当初は、農家も普及員も苦労している様子でしたが、1度フォームの記入ができると理解が進み、2時間ほどで全ての農家がフォームの記入を終えました。参加した農家は「栽培した作物の情報を記録していなかったため、思い出すのにとても苦労しました。フォームを記入しながら、作物ごとの生産量や単価、コストから収益が計算できることを学びました。これからは生産量や売り上げを記録したいです」、と話していました。

次は、農家と種子会社や肥料会社、小売業者などの関係者を繋ぐお見合いフォーラムを行います!

【画像】ベースライン調査の様子

【画像】ベースライン調査の様子