プロジェクトニュース第15号

2021年12月10日

SHEP Biz対象農家にインタビューしました!

プロジェクトでは、若者や女性、障害者など社会的に脆弱な農家もプロジェクト対象となるよう取り組んでいます。キスムカウンティが選定したグループの中には、障害者グループがあります。男女農家普及員合同研修に参加したグループの代表アユブさんにインタビューしました。

自己紹介してください。
Korando障害園芸グループの代表のアユブ・オウマ、43歳です。Korandoは私たちの村の名前で、グループメンバーの大半がこの村に住んでいます。私は3歳の時にポリオに罹り、松葉杖を使用するようになりました。

いつグループを結成しましたか?
2010年の11月にグループを立ち上げました。当初は、障害者が集まり、それぞれの困難を共有することが目的でした。毎週、火曜日にグループでミーティングを行っています。園芸作物生産を始めたのは4年前からです。

グループの概要(メンバー構成、活動内容、栽培作物)を教えてください。
現在、20人(9人の女性と11人の男性)メンバーがいて、身体障害、精神障害、てんかん、アルビニズム(色素欠乏症)、弱視、ろう者がいます。メンバーは個々に農地を持っていますが、0.5エーカーの共同圃場もあります。栽培している主な作物は、ケール、ピーマン、スパイダープラント(伝統葉物野菜)、キャベツなどです。その他にグループセービングにも取り組んでいます、グループセービングからの借り入れを使って、お菓子の生産などの小さなビジネスを行っているメンバーもいます。

現在のグループ活動の課題は何ですか?
乾季には十分な水が無いため作物を栽培できないことです。また、買い手が村に来ることはほとんどないので、自分で生産物をマーケットに持っていく必要があるのですが、障害ゆえに長距離を歩けず、交通費が余計にかかります。

プロジェクトの対象に選ばれたときはどう思いましたか?
これまで研修に参加したことが無かったため、とても嬉しかったです。

今朝の市場調査に参加した感想を教えてください。
市場調査はとても勉強になりました。市場で値段が高くなる時期や求められる品種などを学び、作物を育てる前に市場調査を行う重要性に気づきました。

プロジェクトに期待することは何ですか?
私たちの園芸作物生産をビジネスに変え、それぞれのメンバーがより自立することが目標です。

ありがとうございました。

【画像】インタビューに答えてくれたアユブさん(右から2人目)が市場調査を行う様子