プロジェクトニュース第17号

2022年2月21日

担当普及員技術強化研修を実施しました!

明けましておめでとうございます。
ケニアでは、年末年始にかけコロナ新規感染者数と検査数に対する陽性率が急激に上がりましたが、1月中旬には状況が落ち着いてきました。2022年はケニアで大統領、国会議員、知事、カウンティ議員などを選ぶ総選挙が予定されており、大きな混乱が生じないよう願いつつ、プロジェクト活動を進めていこうと思います。

プロジェクトは、1月24日から27日の4日間にわたり、2022年最初の研修をモンバサで実施しました。キリフィカウンティとキトゥイカウンティの対象農家グループが市場調査で得た情報を基に選択した作物の基礎栽培技術を学ぶためのカウンティ普及員向け研修です。

研修では、まずプロジェクトが推奨する20の栽培技術について説明します。作物栽培を1)栽培前、2)圃場の準備、3)作物の生育、4)作物の管理、5)収穫、6)収穫後の管理と出荷、7)費用収入分析に分け、それぞれのプロセスで重要な栽培技術の概要を説明します。その後、農家グループが選んだ作物個別の栽培技術を説明します。本研修後に農家グループを訪問して実際に指導する立場にある普及員たちは真剣な様子で説明に聞き入り、特に作物毎の栽培技術については、多くの質疑応答がありました。

また、今回の研修では予算軽量化に向け、デモンストレーションを大幅に縮小し、従来より1日少ない4日間の研修としました。「全ての講義が農家のニーズに基づいていて重要だった」という評価がある一方で、「圃場に出て実践的なプログラムを増やしてほしい」という意見もあり、参加者の声を踏まえ、よりよい研修プログラムを検討していく予定です。

昨年供与したタブレットについても、より活用が進みました。Network Attached Storage(NAS)にアクセスし、ダウンロードした研修資料をタブレットで見ながら講義を受ける普及員の姿も見られました。研修後のアンケートはタブレット上でのオンライン提出とし、回収と集計などの作業が不要となりました。

次は、今回の研修で栽培技術を学んだ普及員が、農家に直接指導する現地研修を実施する予定です。

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担当普及員技術強化研修の様子

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タブレットに格納された資料を参照する研修参加者