プロジェクトニュース18号

2022年3月11日

第3回プロジェクト運営委員会を開催しました!

2022年2月24日に第3回プロジェクト運営委員会を開催しました。今回のプロジェクト運営委員会は、委員からの提案により、初日にKituiカウンティのSHEP対象農家を訪問し、翌日に会議を行う2日間のプログラムとしました。

プロジェクト運営委員会の参加者は3つのグループに分かれ、SHEP農家を訪問しました。ある農家グループは、SHEPで学んだ市場調査、作物選定、作物カレンダー作成を現在も続けており、市場調査の結果、市場価格の高いケール栽培に力を入れているとのことでした。プロジェクト運営委員は、SHEPアプローチがプロジェクト介入後も農家自身により継続されていることから、SHEPアプローチの価値を再確認したとコメントしていました。

会議の主な議題は、1)プロジェクト活動の進捗報告、2)SHEPコンポーネント第2バッチ対象10カウンティの承認の2点でした。プロジェクト進捗報告では、プロジェクトが始まり約1年が経ち、第1バッチ対象10カウンティを対象とした活動説明会、ベースライン調査、お見合いフォーラム、男女農家普及員集合研修、担当普及員技術強化研修など一連の活動が実施されたこと、またカウンティ以外の連携としてPowerhive社およびジョモケニヤッタ農工大学との連携活動について報告しました。

次に第2バッチ対象カウンティについて、SHEP PLUS対象カウンティ、SHEP UP対象カウンティ、これまでSHEPを実施していないカウンティの3カテゴリーにわけ、それぞれの農業ポテンシャルや農業普及政策の実施能力などを点数付けした順位を基本として10カウンティを選定したことを説明しました。参加者からは、地域的なバランスが欠けているのではないかとの指摘がありましたが、JICAの安全対策措置で専門家の渡航に制限がある地域をプロジェクト対象としないことを説明しました。最終的には提案した10カウンティが承認されましたが、3月に予定されているナショナルプロジェクトの実施可否を審査する会議において、同じ質問が出る可能性があり、説明を準備しておくよう委員からの助言がありました。

また、プロジェクトデザインマトリックスの改訂に関する協議を行いました。SHEPコンポーネントおよびアグリビジネスコンポーネント双方の改訂事項についてはおおむね理解が得られたものの、アグリビジネスコンポーネントの成果4の指標については引き続き検討を行っていくこととなりました。アグリビジネスコンポーネントが今後実施するパイロット事業の具体的な活動計画を踏まえ、再度成果4の指標を検討し、次回プロジェクト運営委員会でプロジェクトデザインマトリックス全体の変更を承認することを目指します。

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SHEP農家グループを訪問する参加者

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プロジェクト運営委員会の様子