プロジェクトニュース20号

2022年5月18日

現地研修のモニタリングを行いました!

2022年4月にKwaleカウンティでの現地研修のモニタリングを行いました。現地研修は、普及員技術強化研修で学んだ技術を、普及員が農家グループに伝える研修で、計9回行われます。

プロジェクトはサブカウンティあたり2つのグループの現地研修をモニタリングします。モニタリングに十分な時間を確保できるよう農業省職員であるカウンターパートは二手に分かれ、各1グループを訪問しました。今回訪問したグループはタンザニアとの国境近くの村の農家で構成されています。サブカウンティのオフィスから車で約1時間、舗装されていない道を進むとグループの村に到着します。プロジェクトチームが村に到着した時には、すでに普及員が農家と共にケールの栽培暦作成を開始していました。普及員は画用紙を木に縛りつけ、参加している農家全員が栽培暦を見えるように工夫していました。そして、市場調査で得たケールが最も高く売れるタイミングに出荷できるようにするには、いつ種まき、苗植え、施肥、収穫などを行えばよいか、農家一人一人に質問しながら、栽培暦を作成しました。作成された栽培暦を基に、どのタイミングで普及員が必要な技術を教えに農家を訪問するかも協議されました。

農家グループでの現地研修後は、カウンターパートが普及員にフィードバックを行います。ファシリテーションの仕方だけでなく、農家が理解しやすいように有料種子や肥料の実物サンプルを見せる、タブレットを活用して病害虫の被害が出た時の様子を見せるなど他のカウンティで普及員が行っていた優良事例を共有しました。

今後、受けたフィードバックを活用しつつ、普及員は残りの現地研修を実施します。また、サブカウンティ農業担当官は、他のグループの普及員にもモニタリングの結果を共有し、カウンティ全体で現地研修を進めてていきます。

【画像】

農家の意見を聴く普及員(左)

【画像】

画用紙を木に括り栽培暦を作成する様子