プロジェクトニュース21号

2022年5月19日

第2バッチ対象政策的リーダー向けの活動説明会を行いました!

第2バッチ対象カウンティでの活動開始に先立ち、2022年4月にKituiカウンティでカウンティの政策的リーダー向けの活動説明会を行いました。プロジェクトの対象となる第2バッチのカウンティは、Nyeri、Busia、Migori、Nyamira、Trans Nzoia、Embu、Kirinyaga、Murang’a、Machakos、Kajiadoの10カウンティで、各カウンティの農業大臣(County Executive Committee Member)、カウンティ農業次官(Chief Officer)、カウンティ農業局長(County Director of Agriculture)が参加しました。

活動説明会では、SHEPの歴史、SHEP Bizプロジェクトの概要、対象サブカウンティ選定方法、農業省とカウンティ政府で締結予定の覚書について発表・協議しました。覚書は、プロジェクトによる人材育成研修後にカウンティ政府の人材・予算によってSHEPアプローチの展開を約束するための合意ですが、参加者からは覚書を締結することへの懸念や覚書を締結したとしても実施できるかは不透明だとする意見も挙がりました。

活動説明会2日目には、SHEP農家グループを訪問しました。参加者は農家の圃場を見学するとともに、農家からSHEPによる生活改善について話を聞きました。農家たちは、SHEPに参加してから収入が向上した、その結果、車やバイクの購入した、子どもの教育費が支払えた、水タンクを購入した、家を拡張したなど様々な事例を共有しました。ある農家は、妻が教育機関で学ぶ機会を得た結果、小学校の教員になったと発表していました。参加者たちはSHEPの価値を再確認したようです。

活動説明会最終日には、再度覚書について協議しました。最終的に、全てのカウンティが覚書に署名し、SHEP Bizに参加する意思を表明しました。今後、プロジェクトは覚書の提出状況をフォローアップするとともに、各カウンティの対象として選定されたサブカウンティ農業担当官を対象とした実務者研修を行う予定です。

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カウンティ農業大臣を対象とした活動説明会の様子

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農家訪問の様子