プロジェクトニュース22号

2022年6月13日

第2バッチ対象の実務者ワークショップを行いました!

第2バッチ対象カウンティでの活動開始に向け、4月に実施した政策的リーダー向け活動説明会(プロジェクトニュース21号もご参照ください)に続き、2022年5月に実務者レベルを対象としたワークショップを行いました。同ワークショップには、5カウンティの農業担当官(County Director on Agriculture:CDA)、サブカウンティ農業担当官(Sub County Agriculture Officer:SCAO)など、約30名が参加しました。

実務者ワークショップは、SHEPアプローチの各活動概要の説明、対象農家グループの選定方法、SHEP農家グループ訪問などから成る4日間のプログラムです。特に、プロジェクト活動において重要となる対象農家グループの選定では、新しくグループを設立するのではなく既存のグループであること、農家が園芸作物販売した経験を有すること、グループメンバーが20人から50人程度であること、などの選定条件とその理由を説明しました。また、これまでもプロジェクトで取り組んできた積極的差別是正措置を促進し、第2バッチでは、各カウンティから女性グループ、若者グループ、障害者グループ、未亡人など社会的に脆弱な立場にある人のグループを最低1グループずつ選定するようカウンティに依頼しました。プロジェクトでは、1カウンティあたり2サブカウンティで合計10農家グループを選定し、第2バッチ10カウンティで100の農家グループを対象とし活動を実施します。

ワークショップ3日目の農家訪問では、SHEPで選定したトマトやケールの栽培で収益を上げ、その後、マンゴーやバナナ、アボカドなどの果物栽培や、牛・ヤギなど家畜の販売にビジネスを拡大しさらに収益を上げた農家から成功事例を聞きました。ワークショップ最終日には、Google Formで作成したSHEP理解度テストを実施し、参加者はワークショップ中に配布されたタブレットを活用し、テストに回答しました。テスト結果は、平均80点以上と高く、SHEPの基本的なコンセプトや理論などを参加者が理解したことがわかりました。

今後、プロジェクトはカウンティが選定した対象農家グループを確認すると共に、農家グループを担当する普及員を対象とした活動説明会を行う予定です。

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実務者ワークショップの様子

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農家訪問の様子