プロジェクトニュース第2号

2022年6月30日

第2フェーズの活動を開始しました!

Fu Jambo!(こんにちは)。SHEP Bizのコンポーネント2(アグリビジネスコンポーネント)から第2号のお便りです。今回は私達の第2フェーズ開始から現在までの活動を紹介させていただきます。

2022年2月からアグリビジネスコンポーネントの第2フェーズが開始され、まず第1フェーズ(2021年末終了)に実施した10カウンティにおける農産物バリューチェーン(VC)分析の結果報告を各カウンティで行いました。地域のアグリビジネスの推進を担うカウンティ政府のアグリビジネス行政官に、VC分析から明らかになった対象作物のVCの情報や課題(ボトルネック)を共有するとともに、現地で一部の追加調査を実施し、調査結果の更新を行いました。報告会においては、カウンティ政府職員とプロジェクトの間で活発な議論が行われました。

続いて、第2フェーズから実施するパイロット事業の対象となる5つのカウンティ(ナクル、タラカニシ、ブシア、ホマベイ、キリフィ)におけるVCプラットフォーム(対象となるVCに関与する農家や企業体の集まり)が形成されました。第1回目のVCプラットフォームでは各カウンティにおいて、対象となる農産物VC(アボカド、マカデミアナッツ、コメ、ラッカセイ、カシューナッツ)の関係者を招き、VC上の課題や機会について共有したうえで、参加型のワークショップ形式で課題解決に向けて必要となるパイロット活動案を作成しました。併せて、主体的に活動を実践する代表者が参加者の中から選挙方式で決定され、各カウンティで5名から10名程度が選出されました。

上述のVCプラットフォームで作成されたパイロット事業活動案についてカウンターパートとコンサルタントが協議し、プロジェクト内で活動計画と実施計画を作成しました。活動計画では、各VCプラットフォームの活動リストや、各活動の実施者、対象者、また連携可能性のある政府機関、他ドナー機関および民間企業などの組織をリストアップし、実施計画においては、活動リストの中から次半期(2022年7月から12月)において実施する活動を選定し、各活動の実施者や支援対象者、実施時期を明確にしています。これらの案を各カウンティのVCプラットフォーム代表者およびカウンティ政府に説明し、協議の上、最終化しました。今後は、これらの計画をもとにVCプラットフォームとプロジェクトのメンバーとともに継続的に活動を実施していく予定です。
次回からは、各カウンティでのパイロット活動の様子をお伝えして参ります。

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タラカニシでのVCプラットフォームの様子

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ホマベイでのVCプラットフォームの様子