プロジェクトニュース24号

2022年10月20日

第4回プロジェクト運営委員会を開催しました!

2022年7月13日に第4回プロジェクト運営委員会を開催しました。これまでケニアのSHEPプロジェクトのケニア側代表でSHEPの母と呼ばれたマレンゲ氏が5月末に定年退職し、プロジェクト新体制での初のプロジェクト運営委員会です。マレンゲ氏の後任が正式に配置されるまでの代理として、アリス氏がプロジェクト代表になりました。アリス氏は、長くケニアSHEPで農業工学や加工、SHEP Bizではアグリビズコンポーネントを担当するなど、豊富な経験を有しています。

第4回のプロジェクト運営委員会は、6月で終わるケニア予算年度に合わせ、2021年度の活動・決算報告および2022年度の活動計画の承認を得ることが目的です。プロジェクト活動報告では、まず成果1でFarm to Market Alliance(FtMA)というビジネスオペレーター型農業普及を行っている団体との連携事例を報告しました。FtMAはFarmer Service Centre(FSC)と呼ばれる起業家をコミュニティで育成しています。FSCは農業資材およびサービスの販売を行ったり、バイヤーから手数料を受け取り、農家から農産物を集荷し、バイヤーに出荷しています。SHEPアプローチをFSCが実践することで、顧客である農家が多様な作物の市場を自ら発見し自立すること、収入向上により農業への再投資が促進されること、FSCの収益向上が見込まれることから、連携が実現しました。他にもFSCは、民間および公共のビジネス関係者とのサービス連携を提供し、農家が優れた栽培技術を実践する能力を構築します。

近年ケニアでは、公的農業普及に加えて、FtMAのようなビジネスに基づいた農業普及に取り組む団体やプロジェクトが増えており、これら団体との連携によりSHEPアプローチのさらなる広がりが期待されます。成果2に関しては、第2バッチ10カウンティの対象となる20のサブカウンティおよび100の農家グループが選定されたことが報告されました。

前回のプロジェクト運営委員会で合意に至らなかったプロジェクトデザインマトリックスの改訂については、アグリビズコンポーネントのベースライン調査分析を経て、適切な指標を設定した上で、次回プロジェクト運営委員会に諮ることとしました。

プロジェクト運営委員からはカウンターパート不足への対応や予算管理などについて様々な意見・助言がありましたが、全ての議事が承認されました。活動計画には、成果1では新たな連携団体の発掘やこれまで連携した団体のモニタリング、成果2では第2バッチを対象とした一連の研修が予定されており、計画に基づいて活動を実施していきます!

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第4回PSCの様子

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FtMA関係者を対象とした市場調査研修