第2回農民間研修開催

2020年12月19日

2020年12月19日(土)、半年間のTOT研修(Training of Trainers)を修了した中核酪農家(ティレック氏)が地元の酪農家を集め、TOT研修で学んだ技術や知識を地元酪農家たちに共有しました。

今回の農民間研修は、モスクワ郡スレテンカ村の集会所で開催され、周辺の村落から合わせて45名の酪農家が参加しました。講義を行うにあたっては、TOT研修を受講した他の中核農家も協力に駆け付けました。

講義と併せて、ティレック氏の農場を訪問し、本プロジェクトの支援で今年建設されたサイロや搾乳用の牛舎、繋養されている乳牛の見学なども行なわれました。

また、農業省からはジルディスベック氏(プロジェクトマネージャー)が出席し、TOT研修の成果を見学しました。キルギススッツ酪農家協会のタライ会長も駆け付け、キルギス酪農家の将来と農民間研修の成果を力説しました。

牛舎設計、乳牛品種選定、衛生管理、サイレージ生産、高泌乳牛の飼養管理、難産、人工授精、搾乳管理と搾乳システム、削蹄、疾病管理等、研修項目は多岐に亘りました。いずれも中核農家が半年間のTOT研修で学んだ技術です。

講義後、参加者から多くの質問が寄せられました。最も多くの関心が集まり、活発に議論された項目は、特に、乳質改善による収益向上については、参加者の関心も高く、非常に活発な議論がなされました。また、「今回の農民間研修で得られた情報や知識、経験役立つものが多く、今後も継続して欲しい」というコメントもありました。
より良い品質の牛乳を消費者に届ける事は酪農家の社会的使命であり、本プロジェクトでは生乳バリューチェーンの整備・確立を通じて、その達成を今後も支援します。

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研修の様子

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研修に参加した酪農家

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プロジェクトの支援で今年建設された中核農家ティレック氏のサイロを見学、冬季間の貯蔵飼料であるサイレージについて説明

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参加者がティレック氏の牛舎を見学している様子

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研修後、全員で記念撮影

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今回の農民間研修を主催した中核農家のティレック氏(右)とキルギススッツ酪農家協会のタライ会長(左)