MA-SHEPが第2バッチ対象地域を対象にした技術研修を実施しました

2019年7月12日

2019年6月17日から21日までの5日間は北部の都市ムズズで、6月24日から28日までの5日間はさらに北部のカロンガ県で技術研修を実施しました。研修の対象は第2バッチ活動実施県の対象農家グループを担当する普及員です。今回の研修では、対象農家グループが市場調査を通じて選んだ園芸作物の栽培方法と圃場整備から播種・施肥管理・病害虫管理・水管理・収穫/収穫後処理などの各ステップで重要な技術を紹介し、フィールドでのデモンストレーションと実技演習を行いました。

研修のファシリテーションは、第2バッチ活動実施県の園芸担当職員が務めました。各ファシリテーターは現場での経験を踏まえたアドバスや議論に加え、トウモロコシの収穫残渣を活用したバイオ炭の作り方、化学肥料の投入量の計算方法、総合的病害虫管理など実践的で農家が活用しやすい技術を伝えました。また、実技演習では普及員が積極的に参加し、ぼかし肥料・液肥の作り方、苗床の管理方法や水管理の重要性などを学びました。演習後は各参加者から多くの質疑応答があり、活発な議論となりました。

研修最終日には、紙芝居形式の普及教材を紹介しました。日本の紙芝居のように表面は各技術の写真や絵などが視覚的に伝わりやすく記載され、裏面にはその説明が書かれています。最後に、普及員は研修で学んだ農業技術を農家グループへ紹介するためのアクションプランを作成しました。各普及員はアクションプランを基に紙芝居を持参して農家グループを訪問し、農業技術を伝えていきます。これから対象農家グループが市場調査を通じて選んだ園芸作物をしっかり栽培、収穫、そして販売することが期待されます。

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MA-SHEP プロジェクト・副マネージャー兼園芸技術カウンターパート Mr. Mathias Nkhomaによる閉会の辞

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MA-SHEP 園芸技術カウンターパート Mr.Enock Mthepheyaによる総合的病害虫管理方法の講義

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実技演習・移植

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実技演習・播種

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Rumphi県 園芸担当職員 Ms. Trizer Nkhomaによる苗作り・移植の講義

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Karonga県 普及員 Ms. Tamanda Bandaの実技演習・移植