MA-SHEPがフィールド訪問と第5回合同調整委員会(JCC)を実施しました。

2019年10月11日

2019年10月10日にコタコタ県でフィールド訪問を、翌10月11日に第5回MA-SHEP合同調整委員会(JCC)をサリマで開催しました。

2019年10月11日に予定されていたJCCに先立ち、兼ねてより希望の声が上がっていたJCCメンバーによるMA-SHEP第1バッチ対象県の農家グループへの訪問を実施しました。コタコタ県農業事務所の担当者より活動報告を受けた後、合計20名でチタンゾ灌漑農家グループを訪問しました。訪問先では、グループの代表から、「市場調査を通して学校と野菜の販売契約をすることができました。そのおかげで以前と比べ単価が何倍にもなり、グループのトマトと葉物野菜の販売総額は現時点で約130万マラウイクワチャ(約1,780ドル)、今シーズンの目標は200万マラウイクワチャ(約2,740ドル)です。」と自信あふれる説明を頂きました。このように、一つ一つの活動を通して得た知識がどのようにしてメンバーの心理、生活に変化を与えたかなど発表しました。現場からのストーリーはMA-SHEPの活動に理解を深める良い機会となりました。

翌日10月11日サリマにあるホテルで開催した第5回JCCでは、冒頭のJICAマラウイ事務所木藤所長より開催の挨拶において、TICAD 7 SHEPサイドイベントにおいて「100万人の農家にSHEPを届ける」共同宣言が行われたこととそのイベントに参加したMA-SHEPプロジェクトマネージャーを送り出した農業省に対する祝辞が述べられました。その後、プロジェクトから2019年3月~10月のプロジェクト活動の進捗と、2019年11月~2020年3月のプロジェクト活動実施計画を報告しました。報告に基づき、JCCメンバーによりプロジェクト実施計画、第3バッジにおいてはブランタイヤ地方農政局、シレバレー地方農政局を対象として活動を開始することが正式に承認されました。

今回JCCにおいて議長を務めたネルソン・マタカ国家農業投資計画事務局長は、「MA-SHEPは他のプロジェクトと比べると決して規模は大きくないかもしれないが、昨日のサイト訪問と本日の会議をもって、どれだけ多くの農民たちがプロジェクトによって裨益し、その心理や生活に変化がもたらされているか、身をもって体験することができた。MA-SHEPは間違いなく、当国でNo.1に位置づけできるプロジェクトであると確信している。」と述べられました。

【画像】

チタンゾ灌漑農家グループで説明を受けるJCCメンバー

【画像】

チタンゾ灌漑農家グループのフィールドでの集合写真

【画像】

第5回合同調整委員会(JCC)で議長を務めたネルソン・マタカ国家農業投資計画事務局長(右)とJICAマラウイ事務所の木藤所長(左)

【画像】

第5回合同調整委員会(JCC)メンバーによる合同写真