MA-SHEPが第3バッチ対象地域を対象にした技術研修を開催しました

2021年6月25日

2021年6月14日~18日(5日間)と21日~25日(5日間)の期間、南部ブランタイヤにおいて84名の県技術スタッフと担当普及員を対象に技術研修を実施しました。研修では、対象農家グループが市場調査を通じて選んだ園芸作物の栽培方法や農業技術に関する講義に加え、3日間の実技演習が行われました。実技演習においては、ボカシ肥と液肥の有機肥料つくり、くん炭、播種育苗、移植、施肥、圃場管理、総合的病害虫管理の項目に関してデモンストレーションを行い、栽培過程においてより重要な技術を学んで頂きました。

研修の最後には、普及員が研修で学んだ農業技術を農家グループへ教授するためのアクションプランを作成しました。各普及員はアクションプランを基に農家グループを訪問し、農業技術を伝えていきます。これから対象農家グループが市場調査を通じて選んだ園芸作物を市場のニーズにこたえるようしっかりと栽培、収穫、そして販売することが期待されます。

今回の研修では、COVID-19の感染予防対策として、2つの会場をオンラインのズーム会議でつなぎながら、2会場で研修を同時進行するという新しい試みを行いました。ところどころネットワークの不具合がありましたが、研修期間を通じ2つの会場での相互の意見交換や議論が活発に行われ、成功裡に終わりました。実技演習では4つのグループに分けてローテーション式に実施しました。ある参加者から、これまでの10年間でこのような研修を受けたことがない、本当に自分のキャパシティーが向上したと実感した、とのコメントがありました。私たちのモチベーションも上がり、次なる第4バッチへの活動を開始します!

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2会場をオンラインでつないだ講義の様子

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現地で調達できる素材を利用した防護服のデモンストレーション

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くん炭製造のデモンストレーション