第二回本邦研修の開催

2014年5月22日

2014年3月17日(月)から3月28日(金)にかけて、第二回本邦研修が開催されました。本研修は2014年4月から始まるフェイズ2に向け、以下のメキシコ人関係者を対象として実施し、ケレタロ州、グアナファト州、ヌエボ・レオン州より、合計14名が来日しました。
(1)フェイズ2で新たに改善支援対象とするメキシコ自動車部品サプライヤー経営責任者
(2)フェイズ1の支援対象であり、改善目標を達成したサプライヤー経営責任者
(3)州政府機関において当該プロジェクトの改善指導活動に携わる実務者

改善指導活動を効果的に実施するためには、サプライヤーの経営責任者が「KAIZEN」について正しく理解し、率先して実行していくことが重要です。しかしながら、メキシコ自動車部品サプライヤーの多くは、「KAIZEN」に対する理解が十分ではなく、また問題解決の手法についての知識、経験が乏しいというのが実情です。そのため、彼らが日本のベスト・プラクティスを体感し、KAIZEN活動に対するモチベーションを高めること、そしてものづくりの現場における問題解決の重要なツールである「5WHY」を学ぶことを目的として、本研修を実施しました。

今回の研修では、名古屋、東大阪をはじめとして、様々な日本のものづくり企業を訪問することができました。各訪問先では、プレゼンテーション及び工場見学を通じて、「KAIZEN」を独自に適用させ、社員が一丸となって取り組んでいる多くの事例を目にすることができました。質疑応答では特に、どのようにKAIZEN活動を根付かせたのか、活動を継続しているのか、社員教育を行っているのか、といった、経営責任者の視点での熱心な質問がなされました。このような経験によって、KAIZENを導入することによって、自分たちが日々行っている活動のひとつひとつが、どのような形となっていくか、彼らが具体的なイメージを持つ手助けとなったといえます。

研修最終日には、本研修のアウトプットとして、「日本のベスト・プラクティスと自社を比べてどこが異なるか」「5WHYを自社でどのように実践していくか」について、各研修員が発表を行いました。特に「経営責任者が中心となって、企業全体で継続して活動に取り組んでいくこと」の重要性を再認識したとのコメントが多くみられました。今回の研修を通じて、自社の問題意識と行動指針をより明確にすることができ、フェイズ2の活動に向けた重要な成果となりました。

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講義風景

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工場視察

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講義風景

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集合写真