「TRI法に焦点をあてた低侵襲医療技術の普及プロジェクト」が開始されました。

2016年2月25日

TRI(Trans-Radial Intervention)法とは、心臓カテーテル検査と治療の一つで、手首の所にある動脈(橈骨(トウコツ)動脈)にカテーテルを挿入し、なるべく患者さんの身体に負担をかけない低侵襲の医療技術であり、この技術では日本がパイオニア的な役割を果たして来ました。

メキシコにおいては、2011年度から始まったJICAの新規事業である「官民連携研修事業」によって、この日本方式の優位性が日本とメキシコ双方で認められました。本プロジェクトは、その結果を引継ぎ、メキシコ保健省保健質と教育総局との合意書に基づき、これから3年間の活動期間を通じて同技術の本格普及を目指す技術協力プロジェクトです。

2016年2月25日に開催されたキックオフミィーティングにおいては、上記保健省関係者をはじめ、活動の実施機関であるメキシコ国立循環器病院の関係者、さらに、当該分野において既に日本において研修を受けた経験者である循環器内科のカテーテル治療を専門にしている医師(心臓インターベンション専門医)が、プロジェクトの技術チームとして参画することが決定されました。

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プロジェクト実施機関であるメキシコ国立循環器センター