シンポジウム

2014年10月21日

短期専門家の第2陣として10月5日から1週間、喜田宏(ウイルス学)、杉本千尋(寄生虫学)、澤洋文(分子病態学)、稲葉睦(分子生物学)、石塚真由美(毒性学)、迫田義博(微生物学)、鈴木定彦(細菌学)、堀内基広(獣医衛生学)、永野昌志(臨床繁殖学)、尾崎晃一(教育用IT技術)の各専門家を迎えました。

専門家はそれぞれの分野のカウンターパートとカリキュラムの見直し、教科書の選定、などについて打合せを重ねた他、「牛の人工授精」の講義、ビデオシステムを用いた「インフルエンザウイルスの抗原検出法」のデモンストレーション、教育用IT技術についての提言などを行いました。

10月8日には「Current Topics on Infectious Diseases」と題したシンポジウムを開催し、短期専門家6名とモンゴルの感染症対策専門家6名が研究発表を行いました。研究者や行政官など約100名が参加し、活発な質疑応答は休憩時間のロビーでも続き、複数の報道関係者も駆けつけるなど関心の高さがうかがわれました。プロジェクトが実施する社会人教育の一環として大きな貢献ができたと思います。

今年来られた16人の短期専門家はいずれも北海道大学の先生です。北海道大学といえばその前身である札幌農学校にアメリカからクラーク博士が来られ「Boys be ambitious」と語ったことが有名です。夕食後もモンゴルの獣医学教育について熱く議論をしている短期専門家の姿は、いつの日かモンゴルに来たクラーク博士として語り続けられるかもしれません。

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鳥インフルエンザについて講演する喜田特任教授

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郊外の牧場で牛の直腸検査の実習を行った学生と永野准教授