教科書の導入

2015年5月12日

3〜4月にかけてJICAからモンゴル農業大学獣医学部に供与する機材の導入がすすんでいます。学生や教員の教科書や参考書となる専門書、家畜の子宮などを診察する超音波診断装置、病理診断に用いる標本を作るためのミクロトーム(組織切片用薄切機器)、解剖学、病理学、微生物学など様々な用途に用いる顕微鏡などです。

これらのうち、本は44種、565冊、重さはなんと1トンになります。これまでモンゴル語やロシア語の本が多かったのですが、今回の本はすべて英語で、新しい本の導入が難しかった獣医学部にとっては貴重なものです。講義中の教科書として学生に貸与したり、教員が出した課題に学生が図書館から本を借りて取り組んだり、教員が研究のための参考文献に使ったりと、教科ごとに使用方法が異なりますが、これまで教員が用意したパワーポイントなどに書かれた文章を学生が黙々と書き写すというかたちの講義が改善されるでしょう。

1トンの本が到着したとき、本をトラックから図書館まで運んだのは学生たちで、「先日、JICAが導入した超音波診断装置を使って牛の子宮を観察しましたが、それについての専門書はありますか。」とプロジェクト事務所に直接聞きに来る学生がいるなど、彼らが運んだ本への期待が大きいことが分かります。

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新しい教科書に期待を寄せる学生