獣医師大会

2015年7月22日

モンゴルでは全国を4つの地域に分けそれぞれの地域で2年に1回、食糧農業省や地方自治体の関係者と地域内の民間獣医師が参加して獣医師大会が開かれています。プロジェクトでは3年目から獣医学部の教育に加えて社会人教育の活動が計画されており、地方で活躍する獣医師の活動やニーズを把握するために、6月に中部獣医師大会、7月にゴビ地域獣医師大会に大学の獣医学部長らと共に参加しました。

中部獣医師大会には300人、ゴビ地域獣医師大会には150人の参加者があり、研究発表および獣医診療・行政に関する討議が行われました。ワクチンに関する話題が多く、ワクチンが足りない、効かない、接種料金が安すぎるといった内容で、モンゴルの民間獣医師の多くがワクチン接種による収入に依存していることがうかがえました。プロジェクトではプロジェクトの紹介を行うとともに、参加者へのアンケート調査を実施しました。

中部地域では世界銀行が資金援助している農畜産物のマーケティングの改善により農牧民の収入を増やすことめざしたプロジェクトの視察を行い、ゴビ地域ではウラン中毒に関心が高いことを把握するなど、プロジェクトでは今回の出張で得られた知見と今後行うアンケート調査の分析結果などを社会人教育に反映させる予定です。

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ゴビ地域獣医師大会が行われた砂漠の中のゲル群

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プロジェクトの説明をするアドバイザーのガンゾリグ氏