インターンシップ

2016年3月31日

JICAでは、国際協力・開発援助に関心を持つ大学生及び大学院生並びに医療職人材に対し、JICAの各部署及びプロジェクト等におけるインターンシップの機会を提供することにより、JICA事業及び日本の国際協力に関する理解を深め、このプログラムを通じてJICA専門家や開発コンサルタント等の国際協力人材を志向していただくことを目的として、インターンを受け入れていますが、当プロジェクトでも北海道大学大学院獣医学研究科博士課程の平井佑治さんを1ヶ月受けいれました。

平井さんは社会人経験がありベトナムで短期専門家としての活動実績もあるため、インターンといっても短期専門家と同様な活動をしました。食品衛生が専門であるため、教員と学生には食品媒介性感染症の原因菌である、大腸菌、サルモネラ属菌などの分離同定法に係る実験手技を指導しました。また、乳肉衛生業務に携わっている社会人獣医師とともに、ウランバートル郊外にある牧場の牛の糞便、牧場で搾乳された牛乳、ウランバートル市内の市場で販売されている山羊と牛の肉などをサンプルに一般細菌数の測定などを実施しました。衛生状況の把握のためには継続した検査が必要であることから、今回指導した検査が今後1年間モンゴル側の担当者により実施されることになりました。更に卒業研究を希望する学生へ大学が保有する実習用家畜の糞便から腸管出血性大腸菌の分離同定実験の個別指導も行いました。

平井さんは技術協力として昼休みがないほど精力的に活動しましたが、休日にはカウンターパートの先生のお宅に招待されたり、青年海外協力隊、シニアボランティア、開発コンサルタントの方々と話をする機会を持つなど、将来のキャリアパスを考える良い機会になったのではないでしょうか。

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カウンターパートの先生と学生実習を指導する平井さん(右上)