大学教育・研究に貢献するJICA供与機材

2017年8月30日

我々のプロジェクトの特徴の一つは供与機材の多さにあります。獣医師を育成するためには、技術移転活動と併せて獣医・畜産の研究や人材育成に必要な機材の供与が不可欠であり、その機材の調達は技術協力プロジェクトの重要な業務の一環です。

まず、カウンターパートから要請のあった機材に関し、JICA専門家が必要性等を精査した後に発注します。獣医・畜産分野の人材育成で用いられる機材は高度かつ精密なものも含まれるためその多くは代理店を通して海外から輸入をします。

これらの手続きを経て公正に入手された機材は、モンゴル生命科学大学獣医学部等に供与されます。供与機材には一つ一つ日章旗及びJICAステッカーが貼られ、日本の人々からの供与品として大切に使用されます。

新しい高性能な機材を受け取った時の現地の教員・研究者達の嬉しそうな笑顔はとても印象的で、教育・研究への熱意がより一層増す様子が感じられます。大学の学生達も、今までの講義中心のカリキュラムから供与機材を用いた実習を含んだカリキュラムへと移行したことで、より実践的かつレベルの高い教育を受けることが出来るようになりました。

10月には、これら供与機材の一部を用いて行ってきた研究の成果発表会が開催されます。これまでのJICA専門家の活躍、研究者の努力、そして供与機材の貢献の成果を見ることが出来るのが今から楽しみです。

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供与機材を使用する研究者

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供与機材の培養器

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日章旗ステッカーを貼る作業