麻酔科学の実習

2017年9月28日

9月24日〜28日、伊丹専門家が来訪し、モンゴル生命科学大学の外科のAlimaa助教授、学生及びウランバートル獣医局の獣医師に対し麻酔科学の講習・実習を行いました。

動物の外科手術を行う際に全身麻酔を施す場合、術中に動物の体温、心拍数、呼吸数、血中酸素飽和度等をモニタリングし正常値であることを確認しながら行います。このモニタリングを怠ると動物の命が失われる事態になりかねないため、学生達が実践的に麻酔の技術を習得することが必要です。

この実習は、今まで大学に設備として導入されていなかった手術台、外科照明、吸入麻酔器、麻酔モニターが今年JICAより供与されたことにより可能となりました。

毎日、朝8:40〜夕方6:00までみっちり実習に取り組む伊丹専門家の熱意に応える形で学生達も大変熱心に実習に参加していました。手術台の上で犬に麻酔をしモニタリングする専門家のお手本を真剣に見入る学生達の様子がとても印象的でした。Alimaa助教授も、実習型の麻酔科学の教授方法を学ぶことが出来、大喜びでした。この後は、Alimaa助教授達自身で継続的に実習授業を行っていくことが期待されます。

JICA専門家による技術移転、機材供与、そしてカウンターパート達の努力が一つとなって実現された人材育成の一例です。

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麻酔科学の実習の様子(写真手前中央が伊丹専門家)

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JICAより供与された手術台と外科照明

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伊丹専門家による講習