北海道大学大学院獣医学研究院微生物学教室教授・迫田義博専門家、北海道大学附属動物病院長・滝口満喜専門家による技術移転

2019年11月8日

今回、9月15日~19日の間、新カリキュラム・シラバスを円滑に進めるために、迫田義博専門家及び滝口満喜専門家が来蒙されました。

迫田義博専門家は、モンゴル側教員の講義スキル向上のため、学部3年生を対象にウイルス感染症の診断に関する講義、微生物教室の5年生及び博士課程学生を対象としたウイルス病遺伝子診断に関する講義を行い、学生たちのみならず、教師等もいつもより興味深く聞き入っていました。また、教師が自発的にコアカリ5項目の学生用マニュアルを作成したり、モンゴルで初めて犬から分離されたパルボウイルスの遺伝子解析の成績を取りまとめ、国際学術雑誌「Infection, Genetics and Evolution」に投稿し、採択されたりと、技術移転が順調に行われている事が伺えます。

滝口満喜専門家は、ウランバートル獣医局で、大学教員、獣医局および市内開業獣医師を対象に、超音波画像診断に関する小動物臨床研修会を開き、午前中は、「嘔吐犬及び猫の診断アプローチ」、午後は、嘔吐を示す猫、飲水量の少ない犬を用いた超音波画像診断実習を行いました。皆さん真剣に聞き入っており、超音波診断装置がどれくらいの値段で買えるのかという質問も飛び交い、安いものであれば皆さんが乗っているプリウス一台分ぐらいで買えますよと、大盛況でした。この他、獣医学部内でも、3年生150名を対象に上記の講義や、超音波診断装置の使い方について技術移転していただきました。

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3年生を対象に講義を行う迫田先生

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5年生及び博士課程学生を対象とした講義の様子

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ウランバートル獣医局での画像診断実習

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3年生を対象に講義をする滝口先生の様子