井上理事、横山教授の最後のモンゴル国内地方調査

2019年6月12日

4月29日(月)から5月2日(木)の間、井上理事、横山教授はモンゴル国南部のドントゴビ県とウムヌゴビ県の県獣医オフィスや臨床獣医師を訪問し、1)プロジェクト成果の説明、2)これまでの協力のお礼、3)最近の活動内容に関する意見交換などを行ってきました。また、プロジェクトの感想や診断キットの活用状況などの聞き取り調査も行いました。

SATREPSプロジェクトを通して、貴重な技術や情報(対応策ガイドラインの策定、原虫病疫学マップの作成、診断法の開発など)が得られ、モンゴル国の家畜衛生の向上に向けてとても有効であったとの感想を聞くことが出来ました。両県共に、馬トリパノソーマ病と家畜ピロプラズマ病が今も頻発していることから、本プロジェクト成果への関心は極めて高く、今後は、国や県行政に支援を働きかけるなど、持続的な診断法の活用や対応策について試みる予定とのことでした。

5月3日(金)は、モンゴル科学技術基金局(MFST)を訪問し、Namsraijav局長に対して、モンゴル獣医学研究所(IVM)のプロジェクトの持続的発展に向けて支援をお願いしてきました。その夜には、プロジェクトメンバーが集合し、解散パーティーを行いました。寂しくなりますが、とても充実したすばらしいプロジェクトでした。

本プロジェクトは2019年5月をもって終了します。
皆様の暖かいご支援によって、AMEDより「所期の計画を大きく上回る取り組みが行われ、数々の成果が得られたことから、”大変優れている”」との評価が得られました。心よりお礼申し上げます。

文責:横山直明

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みんな、バヤルララー(ありがとう)!

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プロジェクトの成果を県獣医オフィス長に説明するMyagmarsuren室長

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お世話になった遊牧民に感謝を伝えるBattsetseg所長

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山羊

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ラクダ

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モンゴル生命科学大学・本部棟に飾られた肖像写真の前で。(左から井上理事、Battur教授、Battsetseg所長、横山)

【画像】パーティー終了後の集合写真(プロジェクトの仲間たち)